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巨大ボーリング場廃墟に響いた鎮魂歌


愛知県は佐織町。
巨大廃墟、「トーヨーボール」の跡地がある。


▲川の対岸から。全体を1枚に収めることができず写真は合成してある。

レーン数240。
あまりに巨大すぎて潰れてしまったこのボーリング場。
いったい誰が建てたのかと疑問に思うところだが、それがホテル○ュー○ャパンで有名なY氏であると知れば納得もいく。

こんな大きな建造物が人目につかないはずがなく、廃墟と化しても多くの人が興味本位でこの建物に出入りした。
しかし、この建物はあまりにも危険である。
一つは老朽化のためいつ崩壊してもおかしくない“物理的危険”。
そしてもう一つは“霊的危険”。

こうした廃墟には霊が集まりやすい。





割れた窓の向こうから誰かがこちらを見下ろしているような錯覚さえ起こしてしまう。
近隣住民に話を聞けば、建物はもうすぐ取り壊されてしまうらしい。

今回この場に訪れたのは、「何年も前からルンペンが住んでいる」という情報をキャッチしたためだ。
生きているのであれば救出を、亡くなっているのであれば、供養を……。

我々は霊気の集まる丑三つ時を狙い内部へ潜入を試みようとしたが、この場に生身の人間が立ち入るわけにもいかない。
そこで更なる危険を覚悟のうえ、幽体離脱と念写による取材を試みた。




入り口付近を念写した様子。

床には割れたガラスが敷き詰められており、立ち入る者に警告を与える。
建物そのものが巨大な幽霊で、生身の人間を傷つけようとしているのかもしれない。

「誰かいる!」

帯同者・ジャミーの幽体が叫んだ。
ルンペンだろうか?




「落ち着け! 落書きだ!」

私はその柱を念写した。

不良少年らによって荒れ果てた一階部分。
ここにルンペンが住んでいたとは考えにくい。





我々は2階へ進もうと階段を見つけたが、それが一瞬霊界への通じる階段に見えた。
気のせいなら良いが……。


2階も1階同様、荒れ放題であった。
しかし2階には、人が今でも集まっているような雰囲気があった。





落書きにしては手が込んでいる。
悪魔崇拝でもしていたのだろうか?

さらに行くと奥にはトイレ。



※モザイクなしを見る場合は→クリック


不良少年やルンペンは流せないとわかり、脱糞を繰り返したのだろうか。
糞の上に糞が重なっているが、最近脱糞された形跡はない。
どれも乾燥しており無臭である。

しかし私はこの時、異様な霊気を背後に感じ取っていた。
それが何かわからず、とりあえず鏡越しに念写をしてみたのだが……!












やはり何かいる!


後編へ



サミー&ジャミー

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