●更新日 02/13●
怪奇探偵・山口敏太郎が行く!!「不思議インタビュー第一回・催眠療法とはいったい?」
■ 催眠療法とはどんなことをなさるんですか。
近藤(以下、近):精神的なトラブルを起こしてらっしゃる方、精神疾患(鬱病やパニック障害等)を患っている方から、気分障害みたいにやる気が起きないとか朝起きられない人、学校に行けない人や会社に行けない人。そういう方々に対して心理的な援助をすることを心理療法といいます。心理療法やカウンセリングといわれている中で、一つの技法として催眠療法があるんです。
■ 心の奥底に傷がある場合、患者さんの心の奥底にまで入いらないと癒せないんですね。
近:例えばネグレクト(育児放棄)されている子は、分けも判らず人を怖がってしまうとか。こういった部分は自分ではどうにも出来ない場合もあるので、そういった時に心理療法で介入して行くことがあります。
■ よく漫画や小説などで、催眠療法で人の過去等を読んでいくという表現がありますが、そういったものではなくて記憶の上書きを行うんですか。
近:いくつかのやり方があります。上書きという方法が成功する場合もありますが、負の暗示の解除も行われることがあります。「そんなことないよね」と。それはお母さんの思い込みであって、例えばお母さんがたまたま男の子が欲しかったから、貴方が女の子だとわかった瞬間に否定した。でもそれはお母さんの勝手なエゴですから、「貴方は貴方らしく生きてもいいんだよ」と、お母さんの言葉から解除して新しいプログラムをインストールするといった方法もあります。
■ そういう人を救うというのが催眠療法などなんですね。
近:正しくは援助ですね。救うことは出来ないんですよ。その人の人生ですから。
■ その為にも催眠療法などが広がっていけばいいんですが、今の世の中では催眠療法というと洗脳などのイメージが植え付けられている気がするんですよね。
近:メディアからのイメージが強いものでもありまして、オカルティックに描かれたり、魔術のような扱いを受けていますよね。それはテレビというのは、面白おかしく撮りたいじゃないですか。でもその現場というのは、あまりブラウン管に出ないと思うんですよ。人間が変容して行くプロセスというのは見世物ではないので、記者が来てカメラを回してするものではなく、ひっそりと行うものなんですよ。潜在意識とのコミュニケーションというのは。
不思議インタビュー【後編】
山口敏太郎
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