衆院選議員の個人資産報告書が公開されました。資産総額の平均は2,685万円。トップは麻生太郎6億153万円、なんと石破総理は1,555万円(これは平均以下の資産額です)。小泉進次郎に至っては、個人資産が0円なのだそう。0円だと選挙の供託金も支払えない。そんなことあり得ないでしょ(笑)。
そもそもこの資産公開制度は、報告内容を証明する資料の添付が義務付けられているわけでもなければ、虚偽の報告に対する罰則もないことが問題視されています。しらばっくれてしまえばそれまで。加えて、普通預金、家族名義の資産、法人の資産は公開対象外なのですから、数々の「逃げ道」が存在するのです。
例えば、自分の個人資産を、
・家族名義に移してしまう
・すべて普通預金で所有する
・信託や法人名義で所有する
・海外の銀行口座や不動産として所有する
・タンス預金で所有する
などするだけでカンタンに報告を免れることができます。だから現実は、公開資産以上の資産を所有している可能性は極めて高い。だって制度自体が抜け道だらけなんですもん。
下世話な話ですが、私は、議員は平均して、実際の資産に対し、60%くらいの資産しか公開していないと踏んでいます。決してあてずっぽうではなく、ちゃんとその根拠もありますので仮説的に説明しますね。仮定として、実際の資産額に対し、
・0-10%くらいの資産しか公開しない「極悪」議員の割合→10%
・10%-30%くらいの資産しか公開しない「ちょいワル」議員の割合→10%
・30%-50%くらいの資産しか公開しない「ばっくれ」議員の割合→10%
・実際の資産額と公開資産のずれがない「正直者」議員の割合→10%
・その他→60%
これらの重み付け平均は、
- 0–10%:0.10 × 5 = 0.5%
- 10–30%:0.10 × 20 = 2%
- 30–50%:0.10 × 40 = 4%
- 正直な議員:0.10 × 100 = 10%
- その他:0.60 × 75 = 45%
合計は 0.5 + 2 + 4 + 10 + 45 = 61.5% となります。
多分、麻生太郎と石破茂と小泉進次郎は「極悪」の部類に入るのではないかと・・・ボソ

女探偵 堺浄(さかい・きよら)
政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。