参院選では参政党の勢いの凄さが目立ちますが、その背景にロシアの情報工作があった可能性が言われています。
https://note.com/kirik/n/n2e5c696d250f
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCA17CK50X10C25A6000000/
これまでの海外からの日本に対するサイバー攻撃は、昨年の三菱UFJ銀行や日本航空のシステムダウンなど企業が対象でしたが、遂に政治をターゲットにした情報工作、世論操作も行われるようになったのです。
ロシアのやり口は、右派・左派の両極端を盛り上げて世論の分断と対立を煽るというものです。だからこそ、参政党の神谷氏は結果的にロシアに利用されたのに、それを自覚せず“陰謀論”と切り捨ててはダメです。
これに対抗するには、SNSや動画の情報だけを信じ過ぎず、幅広く情報を得るようにして国民一人一人が自衛する必要があるのではないかと思います。
ちなみに、だからという訳ではありませんが、参政党やその他の野党の公約で人気ある消費税減税には注意が必要と思います。
というのは、消費税減税のメリットはそんなに大きくないのです。幾つかの野党が主張する軽減税率を2年間ゼロにしても、標準的な家庭が享受できる減税メリットは10万円程度。日本人の平均年収は460万円と米国人の960万円の半分以下であることを考えると、それでは生活は楽になりません。
それよりも、物価対策を講じつつ、米国人の半分以下になってしまった収入を短期間で大幅に増やすのを目指すべきです。10万円の減税よりも、数年で収入を100万円増やす方が生活は楽になるし、それは政策で実現可能です。
だからこそ、私は参院選で当選して今のダメな自民党を叩き壊して立て直し、正しい経済政策を作りたいと思っています。ネット論壇の評論家の人たちの多くも、野党の公約は荒唐無稽、自民党を立て直すことが必要と言っています。
実際、ネット上で絶大な影響力あるひろゆき氏は私の考えに賛同してくれ、二人とも名前がひろゆきなので、”ひろゆき powered by ひろゆき”で自民党内で暴れようとなりました。その実現に向け、”比例はひろゆき”というキャンペーンもやっていますので、ご関心ある方はご覧いただければと思います。

岸 博幸(きし ひろゆき)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、RIZIN(格闘技団体)アドバイザー。専門分野は経営戦略、メディア/コンテンツ・ビジネス論、経済政策。元経産官僚、元総務大臣秘書官。元内閣官房参与。趣味はMMA、DT、VOLBEAT、NYK。