検索エンジンのサジェスト(オートコンプリート・予測入力≠AIモード)機能では、個人の関心・検索履歴だけではなく、アルゴリズムや第三者の大量検索によって予期せぬ単語が浮上することがあります。

元パートナーが復讐(リベンジ)目的で意図的に「名前+ネガティブワード」を大量検索・投稿し、サジェスト表示を汚染させて相手の社会的信用を失墜させるケースがあり、名誉毀損について裁判で争われました。
■判例
・物理学研究者の男性Xについて、元交際相手のYが匿名掲示板に「Xの実名+変態」「Xの実名+女装」「Xの実名+コスプレ」などの投稿を約170件、約2週間にわたって集中して行った。
・Xはサジェスト汚染が発生したとしてYに対して損害賠償請求訴訟を提起した。
・裁判所は、Yが少なくとも半数以上を投稿したと認定。投稿によって、実際にXの氏名について「サジェスト表示汚染」が発生したとして、名誉毀損・プライバシー侵害を認定し、Yに対してXへの慰謝料50万円の支払いを命じた。(令和2年2月4日 東京地裁)
現在Googleは、暴力的、性的、差別的、中傷的な内容など、一定のポリシーに反するサジェスト表示がされないように、自動システムによる制御を行っていると説明しています。
私自身がある地方の有名企業にメールで取材を申し込んだときのことです。いただいた返信はビジネスメールらしい生真面目な文面で、取材の許諾もいただけました。広報担当者の名前が判明し、取材に際しての事前調査はマナーでもありますので、ネットで検索してみました。サジェスト表示も、いかにも真面目で優秀な会社員の方らしい単語ばかりでした。しかし、最初に出てきた情報には意表をつかれました。そして、この方はきっと、人を楽しませたい、いい方なのだろうなと一目で好感を持ちました。
検索結果ページの一番上に表示されていた情報は下記でした。
M1グランプリ一回戦敗退
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探偵船引
「タフでなければ生きていけない、やさしくなければ生きていく資格がない」。探偵フィリップ・マーロウを敬愛しています。
