隙間バイトアプリ「タイミー」での闇バイトの募集が取り沙汰されるほど流行っている?闇バイトであるが、「タイミー」を利用するユーザーの平均年齢をご存じだろうか?
2023年12月時点での利用者は40代以上が3割を占めている。現在では、利用者の約半数が40代以上と言われており中には年金生活の高齢者も存在する。
■タイミーの求人は人手不足な業界の体力仕事
タイミーの仕事募集の内容で多いのが飲食、介護、運送、などの体力がある程度必要な職種がほとんどで中高年が隙間で行うには重労働である。そこで闇バイトの出番だ。
闇バイトはなにも強盗や空き巣など体力が必要な内容ばかりではない。薬物の運搬や空き巣に入る家の下調べを昼間に行う行為、車両窃盗のターゲットとなる車両を探す、高齢者をターゲットにした特殊詐欺の受け子など体力が無くとも通用する闇バイトは多く存在する。
■高齢者という属性を生かした闇バイト
なにより高齢者のほうが都合の良い場面もあり、若者が平日の昼間にうろつく様子は不審がられるが、高齢者という属性は昼間に散歩していても怪しまれない。カメラで高級車や住宅の写真を撮ろうがそういう趣味のお年寄りだとしか認識されないという特性が、闇バイトの雇用側としても大いにメリットとして働くのである。
正に高齢者の闇バイトを体現したとも言えるクリント・イーストウッド監督・主演の映画「運び屋」は主人公が年配であるゆえに警察の捜査を搔い潜れたという描写がそこかしこで見られる。
■求人の手軽さは罠
闇バイトは報酬単価が高く、技能を必要としない業務が多いため年配者が飛びつくのもうなずけるが、インターネットリテラシーの乏しい高齢者や中高年世代にはSNSやタイミーの求人情報を闇バイトであると一目で見抜くのは難しい。
強盗や窃盗などを直接行う訳でもないので、実際に闇バイトに参加しても犯罪に加担している自覚も無いのである。
いっそのこと闇バイトの呼称はやめて「アホアホ捨て駒業務」とかにしたほうが募集もなくなると思う。
NAKANO
ガルエージェンシー大阪本部
探偵歴6年目。映画に憧れ過ぎて探偵になってしまった男。雑多な知識で調査をこなす現役探偵(0120-000-783)
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