情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

次の20年で楽しみなこと ―月への移住!―

2040年からスタートする「月移住計画」は、人類の歴史的な第一歩です。現在、NASA(アメリカ航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、中国(中国国家航天局)、インドの宇宙機関(インド宇宙研究機関)、さらにはスペースXなどの民間企業が連携し、月での持続可能な生活技術を実証実験中のようです。

最大の難関は、月にはほぼ大気が存在しないこと。地球のように熱を蓄えたり分散させたりできませんから、太陽が当たる部分は120℃当たらない部分は−170℃と、290℃〜300℃の温度差が発生します。それだけでなく、強い放射線や隕石が襲ってきますから、人が暮らすために絶対に必要な技術は、月の厳しい環境に耐えられる住宅開発です。生命線ともいえる住宅技術開発も少しずつ進んでいるようで、現在は、月の砂(レゴリス)を利用した3Dプリントによる住宅が開発されようとしています。あと10年もすれば、外部の危険を完全に遮断し、内部に地球の住宅と遜色ない生活空間を整えられるそうです。

月は資源が豊富ですから、エネルギーは太陽光から、水は地下の氷から、それぞれ採取できます。空気は再生技術で循環されるようになるようです。ただし流通がないため月での生活は自給自足。このため居宅内部の菜園が標準装備になるようです。

生きている間に月にも「ふるさと」を持ちたい! 私もそう思う一人です。あくまでもヤマカンですが、月での生活を次のようにイメージしてワクワクしています。

朝、やわらかな照明で目覚める。室内の温度・湿度は非常に快適。居宅の内部にある菜園では地球と同じ野菜が収穫でき、そのまま食卓に。仕事の日はリモートで地球と繋ぎます。

仕事が終われば、宇宙服に着替えて月面散策。灰色の月面を飛ぶように歩きながらふと空を見ると、真っ青な地球がくっきりと見えます。夜は、地球を見ながらゆっくりと入浴を済ませ、寝る前にインターネットで繋がっている地球のテレビを見ながら、気が向けば地球とのビデオ通話。

・・・遠くて近い「第二の地球」で、穏やかで静かな生活を送るのはすごい楽しみ。

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

タイトルとURLをコピーしました