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中谷潤人と井上尚弥の試合が見たい! ――にわかファンですが何か?

2月24日、中谷潤人(日本) VS ダビド・クエジャル(メキシコ)の試合は激アツでした。中谷は3回でKOに仕留め三度目の防衛に成功。かつてダウン経験がないという相手の心は折れてしまったように見えた――。私はボクシングファンになってまだ数ヶ月の「にわかファン」ですが、15歳で単身アメリカに渡ったというチャレンジ精神の塊のような中谷選手が好きです。謙虚なだけでなく分析的な言葉選びも素敵。

中谷潤人公式HPより

 

相手との間合が遠いときの攻めはリーチが長くダイナミックに見えるし、相手との間合いが近いときの攻めは緻密で繊細(素人目に見て)。

一刻も早く井上尚弥との試合を見たいところですが、その前にバンタム級の4団体統一戦がありますね。ただしバンタム級は、 WBC(王者:中谷潤人)のほか、WBA(王者:堤聖也)、IBF(王者:西田凌佑)、WBO(王者:武居由樹)と、4団体の王者が全員日本人であることに加え、WBCの2位に井上拓真(井上尚弥の弟)、3位に那須川天心と激戦階級です。

次は中谷潤人と西田凌佑が王者同士の試合をしますが、中谷が4団体統一王者となればスーパーバンタム級に階級を上げることになるでしょう。

一方の井上尚弥はスーパーバンタム級の現王者です。しかし今年中に1階級上のフェザー級に上がるらしいですから、そこでいくつかの試合をこなしたのちに、中谷潤人を倒すために再びスーパーバンタム級に1階級下げるということも明言しています。

中谷潤人の類まれな強みは15歳からの海外経験です。15歳で単身アメリカに渡り、異なる環境(ときに逆境)で磨いた適応力や「自己を信じ切る力」は試合に直結します。中谷潤人が井上尚弥を倒すには、リーチを活かした遠距離戦と「自己を信じ切る力」が鍵となるでしょう。

ジャブとフットワークで井上の攻撃レンジを外し、ペースを支配。相手のカウンターのタイミングをずらしながらポイントメイクし、終盤にかけて徐々に圧力を強める。井上に「やりにくい」と感じさせ、リズムを崩せば勝機は広がるはず。最終的に的確なカウンターと冷静な試合運びでポイント差をつけ、判定勝ちを狙うのが現実的なシナリオではないでしょうか。

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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