家族に関わる重さ
右は父親で、強い圧力をかけてくる。
左は母親で、優しいけど、それも圧力になる。
本当は画面いっぱい自分だったらいいけど、そうではない。
私は押されて苦しい。
いらない子
矢のように降り注ぐ暴言。
私の存在を否定するような言葉。時には、暴力。
ものすごく寒い。痛い。こんな所にはいたくない。消えてしまいたい。
[画面中央から下にかけて、ごく淡く、見えるか、見えないかの薄さで子供の姿がある]
私が殺してきた私
堕落していく、青い人は自分。
たくさんの目は、どれも自分自身の目。
子どもの頃から、鏡に映る自分に「死ね」と言ってきた。
ー 「おまえなんかいなくなれ。死ね」自分にそう、呪いをかける。
弱い自分は嫌いだ。
小学三年の時、痴漢被害に遭った。怖くてガクガク震えるほどだったが、
誰にも言わなかった。言ったら、また怒られると思った。
不安でたまらないのに、泣き出したいのに、明るく笑って元気なふりをした。
ー 誰にも気づかれなかった。
でも、心も、体も、バラバラに壊れていく気がした。
ゴミの日
「自分を捨ててこなくちゃ」そう思う時がある。
居場所なんか、ない。
ここにいてはいけない。
ダメな自分には、ここにいる資格などないんだ。
捨てられる前に、自分を捨ててこなくちゃ、と。
捨てられることが怖くて。
いつか本当に捨てられるような気がして。
子どもの頃、友達と永遠に会えなくなってしまった。
いつものように3人で遊んでいた。
別れ際に「お母さんにこのジュースを飲みなさい」と言われたら
「変な色のジュースだし飲んだらあかん」と私たちは伝えていた。
それなのに、その昼下がり、友人はそれを飲んで死んでしまった。
お母さんと一緒に眠るようにフトンの中にいた。やさしい顔だった。
家にガスを引いて、心中してしまったことが翌日の新聞に出ていたことを覚えている。
なんで止めれなかったのか。
西宮アクタで開かれたトラウマ展にて
BOZZ
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