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イヌってすごい! ご近所のおじいちゃんと飼いイヌ「コタロー」のお話

ご近所のおじいちゃんが「歯肉がん」にかかってしまったときのお話です。おじいちゃんは「ヨータローさん」という方で、おんとし78歳。私のイヌ友達で毎週ドッグランでお目にかかります。

ヨータローさんのイヌは「コタロー」といって黒と茶の甲斐犬です。コタローはヨータローさんの「歯肉がん」の早期発見に一役かったワンコなんです。ヨータローさんの「歯肉がん」はステージ初期で、手術で完治するものだったそうです。

ある朝、ヨータローさんは歯茎が「痛いなー」と感じたそうです。鏡で見ても腫れているのか腫れていないのかが分からず、少し様子をみることにしました。2-3日後、少し良くなったような気もしたため、そのうち時間ができたら歯医者に行くことにしたそうです。しかしヨータローさんは、コタローの不思議な行動によって考えを変えその後すぐに歯医者さんに行きました。

コタローは、いつもなら手のひらしか舐めに来ないのにヨータローさんの口の中に顔を近づけてきてペロペロと舐めようとしました。へんだな、と感じたヨータローさんはその後もコタローの様子を観察していて、いよいよコタローがヨータローさんの口のなかに鼻ズラを入れようとしたり執拗に舐め続けようとしたりするので不思議に思ったそうです。一度、ヨータローさんはコタローに「止めろ!」と怒鳴ったそうですが、コタローはヨータローさんの口を舐めることを止めませんでした。ヨータローさんは「もしかして歯茎が悪い病気なのかな?」と思いすぐに歯医者さんに行ったところ、腫瘍の疑いがあるとのことで急遽大学病院を紹介されたそうです。

コタロー(甲斐犬)と「コナ」(うちの柴犬)

 

ヨータローさんは手術を無事に終え、もうすぐコタローのお散歩に出かけることができるそうです。「あのときコタローがしつこく口の匂いを嗅ぎに来たから早期発見できた」とヨータローさんも奥様もコタローに大感謝しているそうです。

近年では、病気の兆候を嗅ぎ分ける「医療探知犬」の存在が知られていますがイヌって本当にすごい。コタローはヨータローさんの普段とは違う匂いを敏感に察知し、あたかも「病気の匂いがするよ」と教えてくれたようでした。叱られても舐め続け、ヨータローさんに病気を知らせようとしてくれたのだとすれば、それはおそらくはヨータローさんに対する強い忠誠心の表れでしょう。イヌが古くから人間の友達として愛され続けている理由の一つだと思います。

うちの柴犬たち(左11歳・右13歳)。節分ではいつも「赤鬼」と「おかめ」をやってます。

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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