みなさん、こんにちは。不健康な宅八郎です。
病気になれば病院に行けばいい、という考え方もある。一方で病院嫌いな人もいる。ボクはけっこう後者かもしれない。
ところで「健康」というのも一種のオタクジャンルだとボクは考えている。病気でない人が、どこか調子が悪い気がして、民間療法や健康食品にハマっていくという話は良く聞く。言ってみれば「健康オタク」なのだろう。残念ながらボクは「健康オタク」ではないが、そんなジャンルやハマってる人に興味はある(どこか疑いの念を持っちゃうんですけどね)。
大学病院、それも二つの病院で「病気だ」と診断されたボクだが、医師から処方された薬は一切飲まずに、健康オタクになってみることにした。
何かを試してみたら、何食わぬ顔で病院で検査を受け、結果がどうだったかを率直に報告したい。
まずは足つぼマッサージだ。それも都内で一番痛いと言われる(と言うことはおそらく日本で一番痛い)有名店「ドクターフット」を選んだ。
この店はテレビでも取り上げられることが多いから、知っている人もいるだろう。
「ウチは罰ゲームなんですよ」
「よくメディアに出てますね」と最初に店長さんに話しかけると、そういう返事が返ってきた。
えっ……。要するにテレビのクイズ番組などで負けると待っている罰ゲームとしての「足つぼマッサージ」ということだ……。
足つぼマッサージには2種類あって英国式ではアロマオイルなどを使ったソフトなマッサージである。対して台湾式は痛いマッサージで、このお店は「超台湾」なのだった。ボクは健康になれるなら、と軽く考えていたが、その後に展開されるマッサージはまさに「罰ゲーム」であった。
両足で30分、加えて「手マッサージ」というのも30分頼んでみたので、計1時間はうなりっぱなしのボク。マトモに話せない。指圧が多少弱く感じられた時しか、先生とは会話する余裕がない。
「足は第二の心臓と言われ、手は第二の脳と言われてるんですよ」
驚いたのは確かに「肝臓や胃腸が弱っていますね」などとボクの症状を言い当てられてしまったことだ。信ずるに足る何かはあるようだ。
ただ「足がゴリゴリ音を立てるのは老廃物が砕ける音なんですよ」と言われたのは違う気もした(ゴリゴリ聞こえる強烈さだった)。治療を受けながら汗だくになってしまった。何でもマッサージの効果で代謝が良くなり老廃物が排出されるため、「汗もかくし、おしっこが出るはずですよ」とのこと。
確かに治療を受けた後におしっこが近くなった。何度かトイレに立った。
「たった一度だけの治療では効果が出ない」という「言い訳」にならないように、ボクは都内のドクターフット各店を回って治療を受け続けてみる数日間を送る。
確かに「痛い」から「痛気持ちいい」感じになってきた。ハマる人がいるのは分かる気がする。しかし、本当に「治療」になっているか、その結果を病院での血液検査と尿検査で判断してみる。
残念ながら数値には出なかった。数値は相変わらず不健康のままだ。東洋治療の限界か? でも快感は本当に感じるようになりますよ、足つぼ。痛ぎもー。
(つづく)
宅 八郎