アンニョンハセヨ~♪
宅八郎イムニダ!
韓国の地でタク様旋風を巻き起こしてやる!
そう意気込んだは良いが、空港でボクのマジックハンドを見た税関職員は、笑いをこらえながら「コレ何ですか?」と聞いてくる。
ボクは韓国語で「奇跡を巻き起こす道具ですムニダ」と応戦。
やれやれだ。
ヨン様が成田に来た時は数千人のファンが集結したが、ボクが仁川に到着すると出迎えてくれたのは韓国人の友人タダ一人。それでも「パンガップスムニダ!」(お会いできてうれしいですの意)と歓迎の意を表してくれた。
その日はホストとしての勤務明けで睡眠を取っておらず、大人しくホテルに向かうことに……。
▲仁川の街の様子
さて、数年前から韓国ブームのきざしはあった。レコード会社で早かったのはエイベックス(後にBoAに代表される)。映画で言えば『シュリ』『JSA』などのヒットもあった。
そして本格的韓流ブームを呼んだのが『冬のソナタ』である。ストーリー展開や音楽、演出も魅力的だったが、ヨン様人気に拍車をかけたのは女性誌だ。世の主婦層はその微笑みに酔いしれた。欧米白色人種ではないそのキャラクターにファンたちの「アジアの血脈」が騒いだのかもしれない。
そんなヨン様、ペ・ヨンヂュンに「きっと会える」場所がソウルにあると言う。まずは『冬のソナタ』のロケ地へ行く前に、ボクはヨン様に逢えるという場所に行ってみた。
そこは……
ロッテ免税店!
「きっと会える」って書いてあるじゃない~。逢えたと言えば逢えた……。
しかし免税店には日本人ばかりで、マジックハンドを持ったボクに気づいた女性たちに「いっしょに写真を撮ってくれ」とか言われてしまった。
ちがーう、ボクが逢いたいのは日本人の奥さんお嬢さんたちじゃなくて、ペ・ヨンヂュンなんだー。
韓国にいるあいだに、ボクはリアルなペ・ヨンヂュンに逢える所を目指すつもりだ。
待っててね。
▲宅八郎とクロネコの●急便
(つづく)
宅八郎
次回予告:あの並木道を宅が走る! 冬ソナファンは苦情メールを準備して待て!