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1年4ヶ月ぶりに連れ去られた長男が帰宅~佐世保児相の遅すぎる家庭訪問


2014年3月31日、公園で友達と遊んでいた子供がある日突然、市役所の職員にタクシーに乗せられ児童相談所へ連れ去られてしまった(前回)。当時8歳だったとごうさんの長男T君は、そのまま一時保護を更新され続けていたが先月21日、再統合手続きを終え1年4ヶ月ぶりに無事に家族の元に戻ってきた。


※左から長男T君、次男、長女、三男。故郷の地でひいおばあちゃんに四兄弟が全員揃ったと報告。(撮影:とごうさん)

以前から両親は児相に対して、保護の不当性を訴えていたが保護理由はおろか、施設先で太ももを骨折させても謝罪すらなかったという。とごうさんの子供を取り返す為の活動は後で説明するとして、事態を大きく動かしたの原因の一つは児相内の人事異動だったのだろう。聞いてギャグかと思ったが先月19日、初めて児相がとごうさん宅を家庭訪問したという。最初から事実確認しに行ってたら、こんな無意味な引き離しはする必要無かったのでは…

1年4ヶ月経って初!遅すぎる児相の家庭訪問

驚くべきことはこれだけではない。児相の斜め上を行くやり方に言葉を失ってしまった。とごうさんによると長男T君は一時保護期間の2ヶ月になる前にきっちり保護所を出されていた。

そしてなんと…

「島に入れられてたんです!」

土岐「えーーっ!ちなみに長崎県ってそんなに島あるんですか?」

――長崎県には対馬、壱岐、平戸、五島など列島がありますよね。島だから飛行機で行くわけですよ。息子にしたら人生初の飛行機が児相でした。職員に、君の親は息子を助けるつもりはない。反省していない。会いに来ないし、話し合いに応じない。だからある島の施設に行くけど18歳まで出れないと説明受けたそうです。子供は絶望感いっぱいで飛行機に乗ったと言ってました。島の施設の園長からは「親に会いたい気持ちは捨てろ」と言われ、家ではそこまでやらせないお手伝いや何かすると長時間、正座にさせられ叱られて酷かったとボロボロ泣いて話していました。
その中でも心の糧にしていたのが貰った「子供の権利ノート」でした。

息子が特に覚えていたのは「両親の意思に反して子どもを両親から引き離してはいけません」という部分でした。それを見ては家に帰りたいという自分の主張が通らない事も含め、児相がやっていることは「嘘つき!嘘つき!」と思っていたそうです。

土岐「まるで北朝鮮の拉致みたいですね。1年4ヶ月ぶりの対面の状況を教えていただけますか?」

――8月4日の対面の時は、ぱっと兄弟の中に入って末っ子に「大きくなったね」と話しかけ入学式を心配していたような感じでした。父親に「お父さん僕、ソフトボールやってたんだよ」と言ってお互い手を合わせていましたね。
8月11日はお盆の外泊許可が出て、3泊4日を祖母の田舎で親子で過ごしました。14日の夕方に児相に戻す約束でしたが息子は目に涙いっぱい溜めて泣くんですよ。家族の車に乗ろうとしたり、嫌だとだだをこねていました。出てきた職員に
「なんで帰れんと?児相のしていることおかしいよ!おかしいよ!」
と、面と向かって言ってました。

 

土岐 つづく

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