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都心の漫画喫茶に住む風俗嬢

最近、漫画喫茶に入り浸る若者が増えている。

漫画が大量にあるのはもちろんのこと、快適なネット環境も用意されており、ビリヤード・ダーツといった設備が用意されているところも多い。しかも24時間営業が基本なので、若者の格好の遊び場になっているのだ。

3日、4日と連続して利用する客もいれば、ほとんど家に帰らず、漫画喫茶に「住んでいる」と言えるような人も結構いる。

最近デリバリーヘルスで働きはじめたというアリスちゃん(仮名・20歳)もそんな生活を送っている。

なんと、完全に家ナシ。家族とは絶縁状態で、中学を卒業してから全く家に帰っておらず、友達の家や住み込みのバイトを転々としていた。18歳になってすぐに場末のピンサロに拾われ、店で寝泊りする生活を送っていたが、昨年末に店が摘発されてツブれてしまう。

行き場がなくなり、ネットで新しい職を探すつもりで入った漫画喫茶が思いのほか快適で、デリヘルの仕事を見つけたあとも、ついつい居ついてしまったそうだ。


漫画喫茶の個室、リクライニングシートで眠るアリスちゃん。
仕事用の「衣装」も部屋に吊るしてある。

「都心の漫画喫茶って凄く住みやすい! 個室にカギかけちゃえば、自分だけの空間になるから落ち着く。値段も安いし、シャワーやマッサージ椅子も基本料金内で使えるしね」


デリヘルの場合、業者に登録しておくと、客が入ったら携帯に連絡が来て、ホテルやお客の自宅に「出勤」になる。毎日都心の繁華街に常駐しているアリスちゃんはフットワークが軽く、24時間営業である業者も重宝しているそうだ。

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「業務用コンドーム」の減り具合で、どれくらいのお客を相手したか確認する。


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1日に相手する客は、多いときは5人を超えるという。かなり稼いでいるようだが、普通にマンションを借りて暮らすつもりはないのだろうか。

「保証人になってくれるような人、いないしね。親はもうドコにいるかわかんないから。漫画喫茶なら、身ひとつで居させてくれるし。なにより繁華街の中心にいられるのが魅力的。都会の女って感じだもん!」

なかなか過酷な家庭環境のようだが、屈託なく話す様子からは、心の闇を感じさせられなかった。

暇つぶしで入ることが多いであろう漫画喫茶。あなたの入った個室の隣には、アリスちゃんのようなワケアリな人物が「生活」しているかもしれない……

 

梅宮貴子

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