前回、健康診断を受け見事合格(?)したモルモットくん。
4泊5日病院にカンズメで投薬実験決定。
投薬実験にも、
人体への初投与で、人体での安全性や安全な投与量等を調べる“第Ⅰ相試験(臨床試験)”と、
製薬会社、製造方法が違う有効成分が同じ2種の薬品を投与して効果が同じかを調べる“生物学的同等性試験”の2種類あり、今回は後者 を受けることに。
指定日時に病院へ向かうと、まず医師から入院に伴う事前注意を受ける。
殆どが普通の入院時と同じ説明なので、軽く聞き流していると、
「この病院に入院されている一般の患者さんは、もう手遅れで、死んで退院される方がほとんどです。ですから、入院中くれぐれも騒いだりしないで下さい。」
と、さらっとシビアな現実を笑顔で語ってくれる。
辺りに微妙な空気が漂う。
説明後、だだっ広い大部屋の病室に移動。
フロアにはこの病室の他、トイレと説明の行われた談話室があり、入浴は基本的に自由。
ただし、他のフロアへの移動は厳禁。もちろん外出もダメ。
この限られた空間の中で5日間も過ごす為、ハンパなくヒマ。
娯楽として漫画やビデオが用意されているがさすがに限界があるので、携帯ゲーム等の暇つぶしは必須。
事前に渡された説明用紙にも、その旨が記載されている程。
そして、当たり前だが、入院中は完全に禁酒、禁煙。
血中の薬品の動きを調べる為、不純物は御法度、パイポすら禁止。
過去に隠れてタバコを吸っていて、途中で追い出された人もいたとか。
不純物が禁止な以上、食事も制限されてしまう。
食べることが出来るのは3食いかにも栄養バランスに不安アリな弁当オンリー。
量も少なく、モルモットくんのような腹ペコキャラにはかなりキツイ。
初日は説明と食事のみで、午後11時に時間に消灯。
しかし、今まで培ってきた自堕落な生活がたたり、
空腹と不安で夜も眠れず。
初日からやや極限状態のモルモットくん。
やらなきゃよかったと後悔してももう遅い。
つづく
モルモットくん