情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

11年前、ある一級建築士が惨殺された

最近何かと「一級建築士」という言葉がキーワードになっているが、11年前のある事件が風化の一途を辿ってしまっている。



 ▲11年前の毎日新聞より

井の頭バラバラ殺人事件。
警察の捜査に進展も見られない。
このまま人々の記憶から忘れ去られて良いのだろうか。
無駄な建造物に予算を割く国を尻目に、我々はもう一度この事件を振り返ることにした。


▲11袋、最も多くの肉片が見つかったゴミ集積所。(昔は鍵がなく、誰でも捨てられた)

20センチ前後に切断された人間の肉片は、24個のゴミ袋に分けられ公園のあちこちのゴミ箱などに棄てられた。
指紋判別を不可能にするためか、両手の表皮は削り取られていた。
頭部や胴体の主要部分は発見されなかった。

通報した売店のおばちゃんに当時の話を聞いた。
「清掃員の方が怖いからってことで、ウチに通報してよって来てね。ビニール袋の中から足や手が出てたって。当時は店の前は人だらけで商売にならなかったの」


殺されたのは一級建築士・川村誠一さん(当時35)。
警察は当初顔見知りによる犯行と見て捜査を進めていたが、結局見つからないまま。
川村さん最後の目撃から34時間以内の犯行、手馴れた遺棄方法から、複数人による計画的な犯行というのが大方の見方であった。
近くに施設のあったオウムや臓器売買業者の仕業ではないかという噂もあったが、まさか建築関係で?
どれも憶測の域を出ず、真実は闇の中だ。

今回無理を言い川村さんのお母様にお話を伺うことができたが、警察からの進展報告はもう7~8年ないのだとか。
事件解決を望みながら静かに暮らしたいというお母様は「もう捜査については、警察の方に任せていますから」と最後に言い残した。

現在の公園内には、事件当時あった目撃情報呼びかけの看板やゴミ箱も見られない。
犯人は遺族の苦しみや悲しみも知らないまま、今もどこかで飄飄と生活を送っているのだろう。
あと4年弱、時効だけが静かに迫っている。

 

カグウェル、特捜班

タイトルとURLをコピーしました