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里親詐欺から子猫を取り戻せ!

始めに、里親詐欺とは

 

一般的に里親とは飼育していたけど止むを得ない事情で飼えなくなったり、捨てられている動物を保護した者が、自分に変って大切に飼育して貰える人に動物を譲渡する・・・という行為のことです。

そして、里親詐欺とは

・動物を引き取り、そのまま動物実験業者などに転売してしまう
・有料で里親探しを手伝い、動物を預かったらそのまま放置、又は捨てる
・虐待の目的で引き取る
・三味線皮革業者などに卸している業者に転売「通称 猫捕り業者」

こうした悪意ある思いを持って、動物を手に入れようとする者のことです


ある60歳代のお婆さんが猫を飼育していました。

このお婆さんは猫を今までに何匹も心ある人に里親として譲渡していたのですが、今回は最悪な人間に関わってしまった。

ことのあらましは、インターネット掲示板。

元々違う人物が里親募集のお知らせを出していたのですが、そこにSと名乗る女性から電話が入りました。

「○○ネットを見て、ねこちゃんが可愛いのでまだいたらほしいなあと思って電話しました」

もう猫の引き取り手は決まってしまったのだけど、違う人(お婆さん)はまだ募集していますから聞いてみましょうか?と伝えると


「顔のかわいい子猫ちゃんがいたらぜひお願いします」


この後に子猫の写真を見せた結果、Sはお婆さんと会うことになりました。


「道具はそろっているのでそのまま連れて帰りたい」


Sはお婆さんの前で涙を流しながら「良い猫に会えた。是非私に育てさせてください!」と話していたそうです。

お婆さんもすっかり信用し、猫をSに渡しました。

翌日、猫のワクチンや健康診断のための病院の住所を書いてSにメールしたところ、返信なし。

間がが空いて6日後、Sより「猫は元気にしています」という短いメールだけ届く。

余りにも猫を渡す前と渡した後の対応が違い過ぎるため、心配になって何度もメールしたり電話したりしたそうですが、連絡不通。


違う番号で、Sにお婆さんを紹介した者が電話したところ、出たそうです。「猫は元気ですか?」と話すと、かなり狼狽した様子。

お婆さんが心配しているので連絡をしてくださいと伝えると、「今、仕事で地方に出ているため、3日ほど帰れない」「また後でメールします」とだけ言われ、切られてしまいました。


その後、一切の連絡不通に。

一度だけ、また違う電話番号でかけた時に出たことがあり、「○○(お婆さんの名前)ですと言うと」


何と、ガチャ切り


もう、里親詐欺の可能性が濃厚だ。

お婆さんは「自分が殺したようなものだ」と思いつめて体調を崩してしまい、毎日塞ぎ込んでいます。

何とかして猫を取り戻せないか?という相談が探偵ファイルに入り、調査が始りました。

しかしこのS、何と住所を一切知らせていない!

ただ、里親詐欺一本で生活しているわけでないようで、他の仕事をしている為に名前は本名でした。それがある事情により、判明する。

本名と判明した情報から何とか住所を辿れたのが、ここ最近。猫を渡してしまってから3ヶ月以上経過してしまっています。

里親詐欺から猫を引き取る業者は纏まった数がいないと引き取ってくれません。つまりSの元に集まる猫が少ない間はお婆さんの猫もまだ業者には渡されていないはず。これ以上Sの元に猫が集まらないよう、水面下にて付近の里親募集のHP、個人などにSの容貌、名前、情報などを回して貰っていました。


生きてるだろうか。

それとも、もう?


(お婆さんの猫)


どうか生きていますように。と思いながらSの住まいに押しかけました。

 

―――続く


  里親募集の際の注意点

  ・外見、血統にこだわるに注意
  ・妙に急いで方に注意
  ・相手の連絡先、住所などが不明
  ・仮譲渡期間を設け譲渡誓約書などを書いてもらう

 

山木

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