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宿題ゼロ?各国のお勉強事情

フランスに住んでいる友人と何気ない会話をしていたら、なんとフランスの学校は普段も夏休みも宿題ゼロ。塾も存在しないとのこと。

えーっうらやましい!
娘の中学の夏休みの宿題なんて多くてお気の毒~と思っていたから、この差はかなり衝撃。
加えて塾に通っているとその宿題も加わるので、1日の大半を勉強して過ごしている子供も多いはず。私立中学の受験をする子なんて、週6、7日で朝から晩までお弁当2つもって塾なんてのも珍しくないです。

そこまでやっている日本と、宿題ゼロ塾ゼロのフランスとでは学力に差が出ているのかというと、大学ランキングでは東京大学35位、フランスのPSL研究大学40位と変わらない・・・。

ここで気になったのでフランスの勉強事情について調べてみました。
・受験は学校からの内申点と面接で決まる
・特別な準備や勉強がいらないので放課後子供らしくのびのび過ごせる
ほうほう、学校の時間内にしっかり頑張れば良い感じですね。効率的。
しかし意外なことに、フランスは日本よりはっきりとした階級社会で学歴社会だそう。進学には兄弟枠やコネも必要とか。ちょっとアンバランスですね。
コネがあるかどうかと、学校でいかに頑張るかどうかで人生が決まるっぽいです。

比べて日本は、幼稚園から受験戦争で塾とそろばんと公文と、かけもちしている家庭も多数。ゆとり教育と、少子化による大学生徒数不足が出ているせいで一部難関人気校をのぞけば少し穏便化しているとは言え、その難関校を目指す家庭の受験事情は変わらずヒートしている印象です。塾に年間200万円なんてざらなことを考えると、受験する家庭は比較的裕福でないと難しい?
事実、難関大学の生徒の親の年収の平均は全体の平均をはるかに凌いでいるというデータが出ています。

お隣の韓国の受験事情を見てみると、日本やアメリカを凌ぐ学歴社会で、高学歴であれば良い生活、学歴が浅いと給料が安い生活しか送れないとのこと。取材を受けていた韓国の夫妻の子供は11個塾に通っているとのこと。11個?! どういうこと?!と理解不能でしたが、それはさておき当然お金がかかりますよね。次に、年収が低く塾に通わせられない夫妻が取材を受けていました。子供は受験戦争に入れず、高給の職につけず、貧しい生活を送るループに入る。貧しいと子供を産まない方が良いとまでコメントしていました。なんだか士農工商の時代を彷彿とさせます。

アメリカはどうでしょう?日本のような一発合格システムではないため、塾や予備校はありません。だけど超学歴社会でハーバードかそれに準じる大学の卒業生しか採らないという会社も多いそう。才能を評価される社会だからアメリカンドリームなどと言われるのは間違いで、学歴を持たない人が成功するのはかなり確率の低いことだからアメリカンドリームと言われる、というのが真実らしいです。無料の公立校からでは難関大学に入りにくいため、小学校から私立に入るも、年間5万〜6万ドルかかるというから受験の評価システムが違えど教育にかかる金額は変わらなさそうですね。

面白いのが中国で、近年までは高学歴でなければ尊敬される職業に就けない、学校から出される宿題があまりに多く、児童生徒本人はもちろん、両親の時間的、体力的な負担になっている、また、塾通いの費用が高く、これらが少子化の大きな原因になっているという教育事情でした。
これを解消するため、「宿題、学習塾禁止令」が出たそうです。大胆!
授業料の規制や学習塾の非営利化も進めていて、学習塾大手は大半が小中学生向けの塾運営から撤退し、発令後わずか5カ月で中国の学習塾の8割が閉鎖されたというから、塾に携わっていた人たちは大変だったことが窺えます。
でもこのスピード感はお見事!だけど塾をなくしたところで受験がなくなるわけではないので、どうやって進学先を決めていくのか注目ですね。

格差のない国はなさそうだから、それならとりあえず宿題ゼロのフランスに住みたいなあ。

 

なお 怪談トークライブ来てくださいね♪

 

 

 

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