情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

恐るべき「万引きテクニック」

組織的に大量の商品を万引きし本国で売り捌いていたベトナム人グループが摘発されました。警視庁は、日本の店舗で盗む品目を支持し、盗んだ物を送る場所を指定していた「指南役」男女を逮捕するため引き続き捜査を続けているようです。警察庁は、外国人の窃盗グループや観光客が1度に盗む万引き被害額が78,936円という高額であり、これは日本人の被害額10,774円と比べても著しく高額であることに警鐘を鳴らしています。
ここで問題となるのは「大量万引き」の手口と技術です。それらを詳細に調査しましたので「探偵備忘録」として共有しておきたいと思います。


出典:警視庁荒川警察署・板橋警察署

最大の特徴は、ダンボール単位で、複数人が、それも別々の店舗で、同時多発的に実行する「分散・短時間型」の万引きであるということです。搬入や搬出の直後に、まだ防犯シールも貼っていない段階の商品を大量に盗み出すというのがこの犯行グループの特徴だそうです。

個人の「万引き技術」も非常に高いとされています。ポケットや手に持つコートの死角に万引きした商品を巧妙に隠すというのが主な手口ですが、ポケットが多く、万引きに適した専用衣類が用意されているようです。さらには、電波を遮断する「ファラデーバッグ」を使い、盗難防止のタグが反応しないように盗み出す手口も用いられています。

確かに、盗難防止システムが導入されていても、人手不足で警報が鳴っても誰も追いかけてこない、という深刻な状況があるといいます。また多くの店舗がセルフレジや無人レジを導入し、人件費削減に取り組んでいることから、万引きをしたい人からすれば「やりやすい」ということになってしまう。
実は他にも、「こんな意表を付く万引き技術があるのか」と唸らせられた巧妙な手口があるのですが、それは万引きをかえって「助長」してしまうリスクを回避したいので、悩んだ末今回は「探偵備忘録」として共有しないことにしました。たかが万引き、されど万引きですな。

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

タイトルとURLをコピーしました