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「気づいた時には風俗だった」母親が語るSNS時代の搾取

「気づいたときには、もう戻れないところまで行っていました」

そう話すのは、都内に住む40代の母親です。娘はある時期から、スマートフォンでホストのSNSを繰り返し見るようになっていました。派手な投稿や楽しそうな店内の様子に惹かれていたといいます。

「最初はただ見ているだけでした。でも、そこから全部が始まったんです」

やがて娘は実際に店に足を運ぶようになります。誰かに誘われたわけではなく、自分で興味を持ち、自分で行ったものでした。

「“一回行ってみただけ”と言っていました。でも、そこから通うようになって」

店では優しく接され、話を聞いてもらい、“特別扱い”を受ける。その関係にのめり込んでいきます。

しかし問題は、その後です。
「お金の使い方が明らかにおかしくなりました」
最初は小さな金額でも、通う頻度が増えるにつれて支出は膨らんでいきます。やがて手持ちのお金では足りなくなり、別の手段に手を出すようになりました。

「風俗で働いていると知ったときは、本当に何が起きているのか分かりませんでした」

本人は“自分で選んだ”という認識のまま、ホストに通うために風俗で働くようになっていたのです。

「やめなさいと言っても、“自分で稼いでるだけ”としか言わない」

この構造では、強制されている感覚が本人にありません。むしろ“好きでやっている”という意識があるため、外から止めることが難しくなります。

きっかけは、本当にただSNSを見ていただけだったのです。

しかしそこから、店に通い、関係ができ、お金が足りなくなり、働き始める。すべてが本人の意思のように進んでいきます。

「どこで止めればよかったのか、今でも分かりません」

かつては、危険は街にありました。路上でスカウトやキャッチが声をかけ、店に連れて行く構造だったのです。しかし今は、スマートフォンの中にあります。

SNSで見た世界に憧れ、自分から足を踏み入れる。そして気づいたときには、搾取される側の構造に入っている。

「もっと早く気づけていれば、としか言えません」

見えない場所で始まる関係が、見えないまま深くなる。

それが、今の搾取のかたちです。

 

 

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です

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