
少女が働いていたマッサージ店のビル入り口付近
昨年、12歳のタイ国籍少女が個室マッサージ店(東京都文京区)で、性的サービスを強要されていたとされる事件で、この店の元マネージャー、プンシリパンヤー・パカポーン被告(39)が児童福祉法違反などの罪に問われた初公判の裁判が、今年4月15日に東京地裁で行われました。
被告側は「少女の年齢は知らなかった。会ったこともないし、ブローカーではない」と否認しました。

裁判を傍聴していた40代女性
「これをきっかけに組織やブローカーなどの繋がりを突き止めてほしい。
そして世界中の子供たちが安心して暮らせる世の中になってほしいと願っています」
少女がどれだけ孤独で、恐怖を感じていたかは想像に難しくありません。
店から「当時少女が使っていた日記」が押収されました。
そこには「店で1人で寝る…とても寂しくて、とても怖い…」、「今夜はいちばん怖い夜。怖くて手も腕も足も震える」と言葉が綴られていました。
声にならなかった心の叫びが、そのノートのなかに閉じ込められているかのようでした。
アジア圏内では、子供たちが性的目的での人身売買の被害者となる問題が昔から顕在化しており、心や体を著しく傷つけられ、エイズをはじめとした病気に感染し、当然のように暴力をふるわれ、最終的に命を落とすケースが相次いでいます。
見えない場所で、どこにも出口を見つけ出すことができない中、少女はある一心の想いを抱き続けていました。
「母国に帰って、早くみんなに会いたい」
勇気を振り絞り、自ら一人で、出入国在留管理局に助けを求め、無事保護されました。そしてタイに帰国後、少女は現地の児童養護施設で生活することとなりました。

少女が育った故郷「タイ北部ペッチャブーン」
少女は現地で、「何も求められていない時間が、ここにはある」と気づきました。
そして強制ではなく、許されているということに。
回復は劇的なものでなくても、何気ない会話や人との触れ合いが、一つひとつ積み重なり、少女の心の氷が少しずつほどけていきました。
少女が明るく未来を歩んでいって欲しいと願うばかりです。

探偵エックス
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