グルメサイト「食べログ」が「ボッタクリ居酒屋」に対して適切な対応をとらず、放置しているのではないかという憶測が飛び交っている。騒動の発端は、東京都新宿区でボッタクリ被害に遭ったという人物が、その実態をTwitterで暴露したことだ。支払い時に、当初の説明とは大きく異なる請求を受けたという。
本件が話題になると、同じ店での被害を報告する書き込みが、ネット上に以前から多数あったことが発覚。それと並行して、この店に関する情報を掲載している「食べログ」の対応を疑問視する声が相次いだ。
主に異論が提起されたのは、以下の点だ。第一に、クチコミの投稿ができなくなったこと。第二に、評価が「1」である低評価のクチコミが非表示になっていること。店のページには4件のクチコミが表示されているが、そこからリンクされていない低評価のクチコミが、食べログ内に存在していることが判明した。
当サイトでは、食べログを運営する株式会社カカクコムの広報室に取材を申し込んだ。同社では以下の二つの点への懸念から、クチコミの投稿を停止する措置をとったという。「飲食の感想ではないレビューが一時的に多数投稿される恐れ」、「該当ページへの異常なアクセスの発生とこれによるサイト全体への悪影響」。
今回の件に関する情報の拡散や報道の結果として、これらの事態に至ることは好ましくないと、同社では判断したとのこと。評価が「1」のクチコミを非公開にしたのは、その内容がガイドラインに違反していたためであるという。その投稿を行った人物に経緯を説明し、修正対応も依頼済みであるそうだ。
「ボッタクリ」の被害報告が相次いでいる店の情報を、今後も掲載し続けるのか。このように尋ねたところ、「現時点では未定となりますが、弊社としても引き続き情報収集に努めまして、掲載停止を含めた適切な対応について検討して参ります」という。
※モザイク加工は当サイトによるもの
高橋