「君の名は。」ヒロインに酷似?チラシが話題の学習塾、取材は意外な展開に


先頃、学習塾「W早稲田ゼミ」(群馬県太田市)のチラシに描かれているキャラクター「のぞみちゃん」が、「君の名は。」のヒロイン「宮水三葉」に酷似しているのではないかと話題になった。発端は、2018年3月上旬にその指摘がなされたことだった。両者を比べてみると、ポーズや構図など、多くの点が一致しているというのだ。

 

 

この件は各所で話題になり、両者のイラストを重ねて比較する人物も現れた。顔の表情や服装など、確かに異なる部分もある。しかし、全体として見ると、やはり酷似しているという意見が多かった。また、有名作品のパロディを企業の広告として、つまり商業活動に使用することは、どこまでが許容範囲なのかといった議論も展開された。

 

 

その後、学習塾を経営する株式会社早稲田学習研究会にニュースサイト「J-CAST」が取材して、記事を配信した。「たまたま似ているというだけで、『君の名は。』のキャラクターを使ったということはありません」と広報の担当者は回答。同社では、「君の名は。」が上映される以前から、「のぞみちゃん」を使用しているとのこと。

 

 

このたび、上記の記事の内容を疑問視する意見と情報が、当サイトに寄せられた。「君の名は。」の上映前から「のぞみちゃん」が存在しているというのが事実であったとしても、そのことは今回の「酷似」の件とは別ではないかと、情報提供者は指摘する。つまり、J-CASTの記事では、質問内容と学習塾側の回答が噛み合っていないということだ。

そうした理由から、学習塾に再度取材してほしいというのが、当サイトへの依頼だった。また、先述のものとは別のチラシがあり、それについても学習塾に確認してほしいという。そのチラシでは、「夢人くん」というキャラが「のぞみちゃん」に「君の塾は」と尋ねていること、構図も「君の名は。」に似ていることを、情報提供者は挙げる。

 

 

当サイトでは、早稲田学習研究会に取材を申し込んだ。担当者曰く、受験シーズンで繁忙期のため社内が非常に慌ただしい状況にあり、取材には応じられないという。そこで、一段落してからでもよいので取材を受けてもらえないかと依頼した。すると、J-CASTに回答した内容が全てであり、それ以外に話すべきことはないと、担当者は答えた。

本件に関して、各種の意見が提起されていることは把握しているようだ。一方、同社として「意図していない、本意でない部分もある」という。それならば、そうした点に関する明確な説明がなされることで、世間の誤解も解けるのではないかと提案した。しかし、本件についてはこれ以上の回答は控えたいと、担当者は述べるにとどまった。

 

 

ちなみに、このたびの騒動では、名称の一部に「早稲田」が含まれる別の学習塾や予備校と勘違いして、本件に言及しているサイトやブログが少なからず見られる。本件とは何の関係もない企業が思わぬ形で騒動に巻き込まれたことは、まさに「風評被害」であると言える。騒動の初期の段階から不正確な情報が各方面に広められ、被害の拡大は著しいものとなった。

 

高橋 


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