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今年の参議院! -自民党はまだ「元女子アナ」議員路線を続けるのか

昨年の衆院選で過半数を割ってしまった自民・公明与党。

今夏に実施される参院選で過半数を維持ができるかどうかが石破政権にとっての正念場です。東京都の動向に注目し、自民党が「元女子アナ」候補を擁立する可能性と、それで正念場を乗り超えられるかどうかを、共に考えていきましょう。

参議院の東京選挙区は丸川珠代が衆議院の東京7区に鞍替えをしたため、現状は候補者が不在の状態です。私は過去に、丸川の後継は菊川怜であろうと予測しましたが、どうやらその線は消滅した模様です。

新たな動きとしては元フジテレビ女子アナの三田友梨佳に白羽の矢が立っているという「確からしい」情報を入手しました。だとすると、丸川と同様の「女子アナ」という経歴を持つ三田は、社会的な影響力が強く、加えて三田の実家は「濱田屋」という都内屈指の料亭であり、父である三田芳裕は「明治座」の会長で、地元・中央区で自民党の総支部長を務める「顔役」です。局アナ時代も、丸川よりも格段に好感度が高かったことからも選挙戦では善戦することは確実なのではないでしょうか。

 

フジテレビ公式サイト「アナマガ」より

 

問題は、三田本人が自民党の参議院議員になるという選択をするかどうかです。正直、国会議員になったところで女性が政治権力を手にすることは難しいし、自民党の国会議員になるよりもフリーアナウンサーの方が心身にもお財布にも優しいのではないかと邪推するところではあります。

最も深刻な問題は、国民が「元女子アナ」の国会議員をどれだけ信頼するかです。もちろん、知名度や実績からも、立候補をすれば三田が当選する確率は高いかもしれません。しかし選挙で当選することと、国民がその議員を信頼することとは別です。それほど日本の投票率は低迷しています。

自民党が女性候補を積極的に登用する姿勢を持つことは歓迎しますが、一方で、有名人や女子アナといった知名度に頼る方向性ばかりを模索すべきではないと思います。むしろ専門性や豊富な政治経験を重視してほしいと心から願っています。

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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