衆院選が終わりました。私は個人的に、高市政権誕生から3ヶ月間での高市総理の功績は、
・積極財政で物価高対策(=格差是正)に真剣に取り組み出した
・高市総理の分かりやすく将来に希望を持てる話と笑顔で日本を明るくした
の二つと思っていますので、衆院選大勝によってそれら(+安全保障の強化)が継続されるのは、日本にとって良いことと思っています。
ところで、衆院選に関連した質問を幾つかいただきましたので、お答えします。
私自身は特に自民支持でも高市シンパでもないのですが、やはり勝ち過ぎたと言うことはないでしょうか。岩盤支持層による純化=官邸主導体制の維持はできず、むしろ反高市を数多く抱えながらの党が力を増したように思えます。身動きがとりにくくなってしまうと言うことはないのでしょうか?
笠地蔵さん、大事な質問をありがとうございます。
自民党内は緊縮財政派やハト派など反高市の人だらけなので、その懸念は否定できませんが、私は大丈夫だろうと思っています。
今回の衆院選の圧勝で、高市総理は自らの党内基盤を確立できたからです。党幹部などの枢要ポストに気脈の通じた優れた人を置けば、消費税をはじめ目指す政策の実現は十分に可能と思います。
ちなみに、個人的には、今の高市政権は私がお仕えした小泉政権の初期と全く同じと思っています。
小泉総理は郵政民営化を唱える異端児で党内敵だらけでしたので、政権発足当初は1年も持たないと言われていました。でも、幹事長や官房長官などに信頼できる優れた人を置いたことで、世論の支持もあり5年半の長期政権になったのです。
ちなみに、私は今回の衆院選の結果は、自民党以上に(勝てなかった)野党にとって良かったのではないかと思っています。今までの間違ったやり方を改める良いきっかけになり得るからです。
例えば、立憲民主はこれまでずっと、まともな政策提案もなくスキャンダル追求ばかり、選挙になると票欲しさに実現不可能な公約を唱え、今回は選挙で勝つためだけの野合までした結果、国民から見放されて大惨敗しました。民主党政権時代から幹部の顔ぶれが同じで、過去の成功体験にすがり続けた結果です。逆に言えば、体制を一気に若返らせてやり方を抜本的に変える絶好のチャンスなのです。
かつて小泉政権で選挙に負けた時、小泉総理は内輪の場で「勝ってよし、負けてよし」という名言を仰いました。負けたら負けたで学ぶことがあるのです。
「探偵ファイル」でコメントやご意見を見掛けた記憶が余りない、いわゆる「1票格差訴訟」。近年、国政選挙が行われた翌月曜日に全国14カ所の高等裁判所とその支部に一斉提訴を起こしているが、少子多死社会の人口減少の日本では半永久的に衆参議院選挙が行われる都度、提訴が可能なこの訴訟事件に対し、コメントやご意見を伺いたいです。
これも大事な質問ですが、人口減少のペースが早まる中で、一票の格差の是正を適切・弾力的に行ない続けるのは現実的には難しいと思います。
かつ、個人的には、人口だけで格差を測るのが本当に正しいのかも疑問に感じています。政治・行政の対象は地元住民だけでなく地域全体(産業、環境など)に及ぶことを考えると、選挙区(≒行政区)の広さも本来は一票の格差の対象になって良いのではないでしょうか。(例えば、北海道10区の面積は東京都の5倍なのに、そこを代表する政治家が一人だけ)
ただ、いずれにしても、一票の格差の問題は民主主義にとって重要な論点なので、選挙のたびに提訴されて議論が続けられるのは大事なことと思います。
ちなみに、数名の方から私への励ましのメールもいただきました。本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。
衆院選の選挙期間中は応援演説で全国を飛び回るという、参院選以来の激しい毎日はやっぱ病人にはしんどかったですが、結果的に参院選の時に私を応援してくれた衆議院の先生方全員に恩返しできたので、個人的には満足してます。その代償で体調は今もイマイチですが。。。

岸 博幸(きし ひろゆき)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、RIZIN(格闘技団体)アドバイザー。専門分野は経営戦略、メディア/コンテンツ・ビジネス論、経済政策。元経産官僚、元総務大臣秘書官。元内閣官房参与。趣味はMMA、DT、VOLBEAT、NYK。
