
ソープランドで従業員女性が刺される事件が5月17日、東京都武蔵野市の吉祥寺で発生しました。この事件を受けて、夜の店で働く女性たちの間では改めて警戒感が強まっています。
歌舞伎町のソープランドで働く女性は、「こういう事件は珍しい話ではない感覚がある」と話します。
「だから女の子同士でも、“気を抜かないほうがいい”ってよく話します。優しい客でも、距離感がおかしくなる人はいますから」
特に慎重になるのが、客からの差し入れだといいます。
「食べ物は基本的に食べません。もらっても捨てる子は多いです。飲み物も開封済みなら絶対飲まない。何が入ってるかわからないので」
夜職では以前から、客との距離が近くなりすぎることによるトラブルが問題視されてきました。
そのため、“善意”に見える行為にも警戒する空気が現場にはあるようです。
さらに、この女性が強く警戒していたのが“行動範囲の特定”です。
「前に、お金がチャージされた交通系電子マネーを渡されたことがあるんです。でも怖くて使いませんでした」
理由を聞くと、女性はこう説明しました。
「交通系ICって利用履歴が残るじゃないですか。もし相手が番号を控えてたり、何らかの形で履歴を確認できたら、どの駅を使ってるか分かる可能性もある。コンビニ利用もそうです。生活圏を知られるのが怖いんですよ」
実際に、夜職女性の間では“最寄駅を知られない”ことを徹底する人も少なくありません。
店の行き帰りで遠回りをしたり、毎回違う駅を利用したりするケースもあるといいます。
また、歌舞伎町の店舗運営に関わる男性は、「少しでも異変を感じたら、すぐスタッフを呼ぶよう女の子には伝えている」と話します。
「接客中に“なんかおかしいな”と思ったら無理をしないことですね。変な執着を感じる客は実際いますから」
夜の店では、“空気を壊したくない”という理由から、女性側が我慢して接客を続けてしまうこともあります。
しかし今回の事件を受け、現場では改めて“違和感を軽視しない”という空気が強まっているようです。
華やかなネオンの裏側では、“身バレしないこと”そのものが、自分の身を守る手段になっていました。

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です
