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ネット社会の今もなお存在する裏DVD店

かつて新宿・歌舞伎町には、無修正のわいせつDVDを販売する店が100店舗以上存在していました。
警察が摘発を繰り返しても、業者は営業形態を変えながら商売を続けていたのです。

警察庁の公表資料によると、当時の業者は摘発を逃れるため、販売するDVDを店舗に置かず、注文が入ってから別の部屋にある保管場所から運ばせる手法を取っていました。

客が注文すると、業者側は別室に連絡。商品を運び込ませて、その場で客に渡します。
警察が店舗に立ち入っても商品がなければ、販売の実態をつかみにくくなるという仕組みです。

警察はこうした実態を把握するため、店舗だけでなく、商品を保管する倉庫やダビング工場も摘発対象としていました。公表資料には、複数の店舗に加え、倉庫やダビング工場を摘発した事例も記録されています。

さらに問題となったのが、店舗が入居する雑居ビルの存在です。
違法営業の経営者が検挙されても、別の業者が同じような場所で営業を始めれば、問題は繰り返されます。警察庁の資料では、ビル所有者や仲介業者への対策も必要だと指摘されていました。

その後、インターネットの普及によってアダルトコンテンツの視聴環境は大きく変わりました。
しかし、2024年にも警視庁が歌舞伎町のわいせつDVD販売グループを摘発し、約11万枚のDVDなどを押収しています。

かつての裏ビデオ店は、単に違法な映像を売る店ではありませんでした。店舗、倉庫、商品の運搬、物件の貸し出しまで、複数の役割が絡み合う商売だったのです。

摘発されても形を変えて繰り返される違法ビジネス。その歴史は、繁華街の浄化がなぜ簡単には進まないのかを物語っています。

 

 

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です

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