3年前、痴漢を捕まえて、各種マスコミに登場した探偵がいる。この事件は「民間による痴漢逮捕」として、さまざまな紙媒体誌やテレビに大きく取り上げられた。
左から 週刊文春 中日新聞 読売新聞 日刊スポーツ
・・・と、いうことになっていますけど、事実はちょっと違っていましてね。
と語るのは、探偵、山田太郎。
この男性は以前から、この女性に「つきまとい行為」を行っていて、それが昂じて通勤電車内で、痴漢行為を働くようになっていたんです。ですから、厳密には『痴漢逮捕』ではなくて『ストーカー逮捕』なんです。
しかし、マスコミ報道ではストーカーではなく痴漢の逮捕として扱われ、更に、新聞では「探偵」ではなく「警備会社のガードマン」とされてしまった。これには、警察側の事情があったという。
ストーカー規制法――平成12年5月18日に成立。同年11月24日に施行。
捕まえた男をストーカーとして扱うなら、山田太郎は日本で一番最初にストーカーを捕まえた民間人ということになる。ところが、施行されて間もないこの法律で「警察」ではなく「探偵」によるストーカー逮捕、ということになれば、警察の立場が無くなってしまう。そのため、警察から大手マスコミに“お達し”が出されストーカーという単語を省いての報道になったという。
マスコミによる情報が全てだとは限りません!
・・・・・。
へー。そんなことがあったのか。でもなんかかっこよすぎじゃないか、太郎。少し前までこんなんだったくせに。
麻雀大会でビリになり罰として超激辛大盛ラーメン食わされる太郎
ー 結論:探偵の社会的な立場は未だ脆弱。だからこそ、これからがおもしろい。
渡邉文男