8月30日の国会前安保法制反対デモの参加者は主催者発表で12万人と報じられました。この数字は、いまや一人歩きして中国や韓国では「日本人の国政への反発」を示す説得ある数値として用いられています。
さて12万人も集まったのか?ネットでも話題だったので調べてみました。
「長年イベント屋をやっていると判るんです」と某テレビ局の岡間(仮名)さん。12万人を収めるに必要な面積を訊ねたらそう答えた。「3万平方メートルの広場が必要かな。もう少し判りやすく言えば、富士の長淵剛10万人ライブ会場よりも、もうチョイ広いほうがよい・・・」と。
彼の見解をまとめると、以下のようになった。
なるほど国会前はT字型になっているし、容量として狭い。国会議事堂前に12万人集結は物理的に無理だと言いたいのだ。
なるほどと思う。例えば満員電車の中で一人が確保するスペースはおよそ50cm×50cm。限られた場所に12万人が同様に詰め込まれると、単純にそのスペースの12万倍になるから、
50cm×50cm×12万=3万平方メートル
となる。論理的に考えても岡間さんの見識は客観的事実を含んでおり正しいのだ。(二行目以降は印象の問題なので振れないでおこう)。
しかし、BBCなど欧州メディアが数千人と報じている数字を、国内メディアはこぞって主催者発表の値を採用している。さらに朝日新聞は国会前の上記航空写真を「いつか教科書に載る景色」とうたっている。
反対派にとっては志士の景色となるだろうが、賛成派にとっては不愉快だろう。しかし報道はそんな印象操作にかかわらず、写真から得られる定量的な歴史データーを残すことが基本中の基本とおもう。そこで私は、朝日新聞社の航空写真から、参加者の数を解析してみた。
画質は粗いが、人と背景はなんとか分離できた。
こんな感じでwww↓
(左)朝日新聞社の写真(拡大)
(右)人物カウントの様子(左と同じ視野)
その結果、写真に写っていた人の数は、
4070人。
松本企業博士@がっかりしたかな?