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世界の王の物語

今まで、色んな電波を出してる方を見てきましたが、今回のはちょっとヤバメです。
そして、そんなヤバメな電波をゆんゆんさせている人を、まさか身近に出すとは思いませんでした。正直、花魁淵に行くよりも遥かに背筋が凍ります。そんな夏の怪奇現象は、ちょっとした知り合いのAさんに連れられて行った先で起こりました。


8月某日、昨今ほとんど連絡がなかったAさんから、「是非とも紹介したい人がいるから!」と言われ、微妙に嫌な予感がするものの、とりあえず行ってみることにします。

家に上がると、Aさんのお父さんとお母さんがいまして、お茶を飲みながら、何てことない雑談をしました。

「山木君、今は仕事何やってるのー」なんて、そんな事を聞くような仲では無かったはずの友達の家族から質問を何度かされた後、Aさんのお母さんが発する一言が、終わりの始まりです。

 

「山木君、いきなりこんな事言うと変に思うかも知れないんだけど、山木君は英雄になるべき星の下に生まれてきたの」

 

 

「遥かなるムーの時代から、人は宿命を背負って何度も転生を繰り返すの。ただ、殆どの人は前世を覚えてないわ。前世の自分を思い出して、現世の自分と重ね合わせることが出来るのは、ごく一握り。山木君は、運がいいわ。私達夫婦が、覚醒させてあげられる。心配しなくていいの、何も怖いことなんかない。私達夫婦も、昔はそうだったわ」

 


・・・こんな主張をする人を量産してしまうから、夏は嫌いです。暑さも罪なことをする。

まぁ、ここから先は来世の話とか前世の話とか、ムー語を話す人達の話とか、突然何かが降りてきて歌い出した人の話とかを延々と聞かされたので、その話を全部書くと、それだけで文庫本が出来そうなので割愛致しますが、結論を先に書くとこのキティさん達は、ある新興宗教にハマッタってだけの話でした。

ただ、面白かったのが、このAさんのご両親の前世。何の転生だとのたまったのかと言うと


 


父:ヤマトタケルの転生

日本神話の英雄。天皇の命により、九州の熊襲(くまそ)を平定した。その後、日本各地を次々と平定し、最後は悲劇的結末を得る。強力な朝廷の威を司る、軍神そのものでもある。

 


母:マリーアントワネットの転生

フランス革命の主人公とも言える、悲劇の后。ルイ16世の妻としてベルサイユ宮殿にて贅の限りを尽くすが、フランス革命により、ギロチンの露と消える。ちなみに、名セリフ「パンが無いなら、お菓子を食べればいいのに」はよく知られているが、これはアントワネット自身の言葉ではなく、アデレード内親王の言葉である


 

ふーん、Aさんのお父さんは神様で、お母さんはフランス革命の主人公ですか。
ずいぶん選民意識を煽るやり方ですねぇ・・・

そういえば、こういった前世がどうのって言う人は、なんで必ず決まって歴史上の有名人物の生まれ変わりなのでしょうか?
コロンビアのコーヒー畑で働いてましたって人が出て来ないのは、何故なんだろう。転生なんてものが有ったとしても、名も無き足軽である可能性の方がずっと強いのにねぇ。

ところで僕は、英雄の星の下に生まれたそうですが、何の転生なんでしょう?
アーサー王? クー・フーリン?? ヘラクレス? 佐々木小次郎?? まぁ、何だっていいですが。

笑いを必死に抑えながら話を聞いていると、今から徳の高い霊能者先生に会わせたいとか抜かしやがりましたので、その話と、この無駄に選民思想を植え付けるのはどこの宗教団体なのかの公開は、次回に。

えぇ、続くんです、この話。

 

探偵ファイル・山木@英雄の☆

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