昨日の続き
不発弾処理の目の前で張り込んでみる。
爆発したら、半径100mの建物は崩壊。
我々は爆弾まで30m。
さすがに、周辺は異様な雰囲気に。
しかし、いまさら出るに出られなくなった我々は、出来る限りのケースをシュミレーション
してみた。
<爆発した場合>
まずこの車のガラスは割れる
↓
爆弾の囲いになっている鉄筋が飛んできてささる
↓
もしかすると、目の前にあるクレーン車が爆風を防いでくれる可能性も
↓
しかし爆風でクレーンが倒れる
↓
方向的にはどう考えてもこっちに倒れる
↓
爆弾から数十メートルの車両の中で民間人爆死
↓
もしくは、クレーン車による圧死
<不発だった場合>
自衛隊及び各関係者にかなりの勢いで怒られる(見つかった場合)
まさしく、愚行の何者でもない。
後悔。
10:20 突然、自衛隊ジープ1台がパトライトを回して現場に急行
現場にいた自衛隊員1名を乗せて現場から急いで離れる
再び静まる現場。
そう、今が一番危険な作業を行っている所だ。
…。
いろんな意味で動けん!
しかも、こんなときに限って便意が最高潮。
こっちもこっちで爆発寸前。
非常に危険な状態だ。
まさに前門の虎、肛門後門の狼。
そんな折、
10:45 信管抜きが終了
関係者、各マスコミが一斉に集まる
11:00 信管及び、信管が抜かれた不発弾が自衛隊車両に乗せられ、現場から運び出される
現場一同、安堵の表情。
「ありがとうございました」
と笑顔で声を掛け合う自衛隊員。
しかし、まだこっちは緊張に包まれている。
はやく、ここから離れないと爆発してしまう!
民間人が戻り始めた頃、その人ごみにまぎれてエンジン始動。
そしらぬ顔で交通誘導員にお辞儀し、現場から退散。
撤去跡
早く安全な所に、避難しなければ!
車をぶっ飛ばす。
しかし、そのあおりで車内大揺れ!
あっ…、
【検証結果】
不発弾処理の現場では、高確率で“何か”が爆発する恐れがあるので張り込み厳禁。
いや、あくまで関係者の“怒り”ですよ、“怒り”。
特捜班