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人気の「歯を白くするマウスウォッシュ」、学術的根拠に疑問あり

「歯を白くするマウスウォッシュ」として販売されている「nosh(ノッシュ)」の広告に疑問があるとの情報が、読者から寄せられた。

 

 

第一に、商品の使用前と使用後を比較した画像には、明るさと角度を変えただけのものがある。これでは商品の効果を証明したことにならない。

 

 

第二に、比較画像の下に、小さな字で「※ブラッシング効果による」との注意書きがある。商品の効果は限られていて、歯が白くなった主な要因はブラッシングであるという意味だろうか。

 

 

さらに、学術的根拠も疑わしい。広告によると、薬用成分「シメン-5-オール(イソプロピルメチルフェノール)」には殺菌効果とホワイトニング効果があるという。その根拠とされる論文のURLのみが、画像内に記されている。確認したところ、日本歯科大学教授・沼部幸博氏が2004年に『日本歯周病学会会誌』に発表した「歯周病予防・歯周病対策の歯磨剤を考える」という論文だった。

 

 

歯磨剤の治療効果を期待できる場合はあるが、各商品には殺菌剤等の成分の配合の割合は記載されていないため、効果の十分な評価はできないというのが、沼部氏の論文の結論だ。つまり、この論文はnoshのシメン-5-オールによる殺菌効果を示す根拠にはならない。また、論文ではシメン-5-オールのホワイトニング効果への言及もない。

当サイトでは、沼部氏の研究室に連絡を取った。論文が広告に使われていたことは全く知らず、詳細を確認するというので、関連情報をメールで提供した。noshの発売元である株式会社FUMENTにも取材を申し込んだ。だが、当該の広告は同社が作成したものではないとのことで、各種の疑問点への回答は得られなかった。同社のガイドラインに従い、広告の不適切な点の修正を求めるという。

広告を安易に信じることは危険だ。商品の効果やその根拠の信憑性は、実際に検証してみなければ定かではない。

 

高橋
ニュース系の記事を担当。他では読めないスクープ性の高い情報や、独自取材による問題の掘り下げを重視しています。

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