初めての報道から2日後、この億万長者ファミリーの複雑すぎる家庭の事情が明らかに。
前回の話では、『息子』に財産を譲り、『父親』が5月1日に病死。そのわずか3日後に『息子』が転落死という話だった。これが法律上はもともと、息子 → 孫、父 → 祖父 とのこと。どういうことかというと、資産家であった頼氏には正妻との間に5人の子供がおり、17年前のある日まで、孫も交えた大家族で今の家に暮らしていた。
頼氏が、知的障害者であった次男のためインドネシアから花嫁を探してきて、孫(女の子)を授かったが、この嫁は義父からの度重なるセクハラに耐えかねるという理由で離婚を申し出、国に帰ってしまった。次に頼氏はその次男のために今度は中国から後妻(これが今回亡くなった高校生頼くんの母親)を探して来て、今度は揉め事もなく、暫くして孫(頼くん)が誕生。
そんなある日、頼氏のあやしい声に正妻が寝室を覗いてみると、頼氏と次男の後妻が不倫という、最低な現場をモロに目撃してしまった。正妻は激怒し、訴えることにした。(当時の台湾は不倫を刑事罰で裁く「通姦罪」があった)
思い起こせば、父親である次男と孫はぜんぜん似ていない、もしやと疑い、次男と孫のDNA鑑定をした。その結果、案の定、『血縁関係はあるが親子では無い』との結果が出てそれを証拠に訴え出た。頼氏は否定したが1億数千万台湾ドル(6〜7億円)相当の不動産を当時1歳数ヶ月だった『孫』名義に移していた事も判明。
そして5月4日事件当日の詳細も明らかになってきた。
頼くんは午前7時に夏に連れ出されて家を出た。
母によると、頼くんは眠っていたため出かけたがらず無理矢理連れ出された。この日は前日葬儀を終えた父親(祖父)の納骨の日であり、8時半には集合予定だった。しかし、頼くんは姿を見せず、なんと9時に夏との婚姻届を提出。(台湾では同性婚は合法だが、父親の納骨をぶっちして結婚するなんて!)
その後、夏によると10時に夏の住むマンション10階の部屋に入り、酒を飲み、夏がシャワーを浴びているうちに姿が見えなくなったと言う。そして、11時頃にマンションの下で倒れて亡くなっているのを警備員に発見された。
気になる5億台湾ドル(22億5000万円)の資産の行方は、まず頼氏と頼くんの法律上の関係が、親子なのか祖父と孫なのかによって大きく変わる。養子縁組をしていたのかどうか、正妻と離婚していたのかどうかは諸説あってまだ未確認のようだが、いろんな専門家がさまざまな試算をしている。(資産だけに)
もしこの不可解な結婚が有効だと認められた場合は、頼くん死亡の時間前に『伴侶』になったばかりの夏がほぼ全額、約22億4000万円を相続する。母親は中国籍のため、最大200万台湾ドル(900万円)しか相続できない。
そんなルールが!それも計算に入れた上での犯行!?
30件にも及ぶ22億5000万円分の不動産登記書類などは夏親子の事務所に管理され、母親が「息子も18歳になって成人してるし、銀行で貸金庫を借りて自分で保管するから返して」と要求しても拒否していたと言う。息子だけでなく、夏親子ぐるみのたくらみなのか?
母親は結婚の無効を訴え、夏に「殺してないと言うならば、それを証明するために相続を放棄するべきだ」と要求している。監視カメラに防犯カメラ、ドラレコにスマホ、どこにでもカメラがある時代。決定的な証拠になるような映像が出て来ないのだろうか。引き続き報道に注目します。
最後に私事ですが。コロナ感染でこの数日寝込んでて、かなり楽になったけどまだ起き上がって歩き回るとクラッと来ます。パソコン作業はできるようになったので、一気に書いちゃいましたー。ながーいの読んでくださり謝謝!