大阪梅田の地下街、「ホワイティ梅田」には「泉の広場」と呼ばれる待ち合わせスポットがある。
現在は噴水が無く、泉たるものは無いのだが、3年ほど前までは噴水がありそれを取り囲むように人々が待ち合わせに使っていた有名スポットである。
↑過去の泉の広場には噴水があった。
↑現在の泉の広場。噴水が無くなり代わりに「ウォーターツリー」ができた。
今から約20年ほど前に、大阪ではこんな噂があった。
「泉の広場に赤い服を着た女が出る」
ヤミツキテレビさんより
今とは違いSNSがほとんどない時代だったがインターネットは普通にある時代で、この噂は2ちゃんねるから流行ったと記憶している。当時高校生だった私も友達数人とこの「泉の広場」に行ったのを覚えている。まぁなんにもでなかったんだけど。
今でもGoogleで検索したりYouTube等でもこの「泉の広場 赤い服の女」と検索すれば色々出てくる。具体的なことをあげると、
・女は赤いドレス、赤いワンピースを着ている
・目が合うと金縛り状態になり身動きが取れなくなる
・金縛りになると女が猛スピードで近づいてくる
・女の目は眼球全てが黒目になっている
この赤いドレスの女性の名前は「アキちゃん」だという情報も有り、「立ちんぼ」と呼ばれる「売春婦」だったのではないかという話だ。ここからは噂ではなく本当の話なのだが、この「泉の広場」は「赤いドレスの女」の噂が広まった以前から売春婦たちがいるスポットでもあり男性に声を掛けられるまで立ち続ける「立ちんぼ」スポットだった。
この立ちんぼ売春婦たちは、大阪府警が令和元年から令和2年にかけて売春防止法違反容疑で61人を現行犯逮捕するという一斉摘発をし、現在は「泉の広場」に売春婦はいなくなったと言われている。令和の時代にもこういった売春婦がいたという事実は「赤いドレスの女」以上に怖い話ではないだろうか。
そして一斉摘発から3年が経った現在、本当に「立ちんぼ」はいなくなったのか。そして今後この「泉の広場」に再び「立ちんぼ」が現れるのではないかと思っているのは私だけではないはずだ。
「アキちゃん」という「赤いドレスの女」が本当にいたのかどうかはわからないが、実際に怖いのは「売春婦」という仕事をしなければならないような状況の時代がずっと続いているという現代社会なのではないだろうか。
いつかあなたも見るかもしれない
探偵山内
ガルエージェンシー大阪本部
探偵歴10年の現役調査員。プライベートでは3児の父。学生時代レスリングで培った忍耐力であらゆる調査をこなす。
(0120-000-783)