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悩ましいチップ制度 Adult Surchargeとは

日本人がアメリカに来て困惑することの1つががチップ制度だと思います。
欧米の多くの国はチップが必要、アジアでは不要な国が多いです。その中でも先進諸国の中ではアメリカだけが突出した「チップ大国」と呼ばれます。

実際、アメリカ生活が長い僕も「このレストラン接客態度めちゃくちゃ悪いけど、チップを少なくすべきか?」や、カフェなどで、飲み物を作ってもらったけど、特に何かサービスを受けたわけでもないのに「チップを払わなければいけないのとか?」と悩むことはあります。オーダーを取ったコーヒーやハンバーガーなどの受け渡しと代金のスマホ自動精算だけで、いったい誰のどのサービスに対して払うチップなのか疑問に思うこともしばしば。




そうは言っても、州によっても違うのですが、レストランなどチップをもらって働く人たちの中には他の職種の最低賃金以下の基本給(雇主が労働者に対して払う最低金額が他と比べて低く設定されていて、チップを分配してその最低時給に上乗せして、他の職種の最低賃金まで引き上げる契約)で雇われている人たちもたくさんいるので、飲食業で働いている人達にとってこのチップは大きな収入源の1つです。納税の際に申告義務もあります。

なので、最近では、このチップを払わないで良い代わりに、すでにチップを含め、色々な手数料を会計に組み込んでいるレストランも多く出てきています。
そんな中、最近ジョージア州で一風変わった手数料を取る事で話題になったレストランがあります。
その手数料が「Adult Surcharge(アダルトサーチャージ)」。 

日本人ならこの響きだけだと、すこしエッチなサービス?的に聞こえてしまいそうですが、これは「子供の面倒をちゃんと見られない人用」手数料で、例えば子供たちがレストランの中を走り回ったり、大声ではしゃいだりして、それを一緒に来ている大人が注意しておとなしくできない時などに追加される料金なのですが、人によっては50ドル(日本円にして6000円近く)も請求された事例もあるそうです。もはや罰金です。
誰しも雰囲気のいいレストランで食事をしたいとは思いますが、「さすがにこの手数料はやりすぎではないか?」と言う声も地元民からは上がっているそうです。

皆さんは、こんなレストランに行きたいと思いますか?
アメリカで食事の代金を払う際には、合計におかしな手数料を取られていないか?またそもそもチップ慣れしていない日本人のためにチップが含まれてる伝票になっていないか?を確認することもお忘れなく。

 

特派員ヤス

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