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不動明王と名刀

BOZZです。私が大好きな仏様です。過去にも探偵ファイル上で絵画などを出品してきました。
「不動明王(ふどうみょうおう)」は、仏教の中でもとくに密教で非常に重要な存在です。わかりやすく整理して説明します。

見た目は怖いですが、不動明王は大日如来(だいにちにょらい) の化身とされます。仏の慈悲を怒りの姿で人々に示す存在です。つまり、怒っているけれど、実は人々を正しい道に導くための怒り。悪を焼き払い、迷いを断ち切る「守護者」としての役割を持ちます。
不動明王の怒りは単なる感情ではなく、迷いや悪を断ち切る慈悲の行為。仏教では恐ろしい姿の仏なのに最も慈悲深い仏とされます。

今日は不動明王にちなんだ私の宝物を蔵出しします。
画像はスマホでちゃちゃっと撮りましたので商用ではありませんが、その迫力は十分に伝わるかと思います。


 

作は藤次郎久国。後鳥羽院の御番鍛冶です。南北朝時代、花形で有名な鍛冶でした。
信長・秀吉時代の勲功喪賞として超有名刀匠の銘を入れて与えられました。この刀は和歌山、雑賀の家系に伝わったものです。


太刀〈銘久国/〉 文化遺産オンライン

 

 

刀身には独鈷剣と護摩箸の梵字で「不動明王」が彫られています。


 

不動明王の真言は、悪いことを断ち切り、様々な困難に対して前向きに進むことができるとされます。


 

目貫は蘇る象徴の蝉(せみ)です。

 

 

拵えも立派で、鍔(つば)は越前住記内作の葵紋透かし、縁頭は水戸の名工弘親の「爆水を眺める高士と従者の図」です。

 





 

不動明王の真言は『悪いことを断ち切り、様々な困難に対して前向きに進むことができる』とされます。

この短刀を金120万円(税抜き)にてお譲りしたいと思います。
奮ってこちらへどうぞ。



古物商 渡邉文男


 

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