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“いもけんぴ”のような呼び名が当たり前の街―「本名は知らない」トー横に根付く“歌舞伎町ネーム”文化

新宿のトー横では、本名ではなく“あだ名”やいわゆる「歌舞伎町ネーム」で人が呼ばれるのが当たり前になっています。現地に出入りする若者の1人は「歌舞伎町ネームを使うのは常識。本名は知らないままの人がほとんど」と話します。

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初対面でも自然に呼び名がつき、それがそのままコミュニティ内で定着していく。実際、“いもけんぴ”のような一見すると軽い響きのあだ名で広く認識されるケースもあります。親しみやすさや仲間意識を生む一方で、その人物の立場や責任は見えにくくなっています。

トー横の特徴は、この「あだ名」が単なる呼び名ではなく、人間関係そのものを形作っています。「面倒見がいい」「頼れる」といったイメージが先行し、上下関係や力関係が曖昧なまま固定される。指示や依頼も明確な命令ではなく“空気”として共有されるため、関係の歪さに気づきにくいことが実態です。

さらにSNSの普及により、この文化はより強固になりました。あだ名はそのままアカウント名として使われ、現実とオンラインが連動することで、外部からは見えにくい閉じた関係が形成されるのです。

あだ名は本来、距離を縮めるためのもの。しかしトー横では、その軽さが責任や立場を曖昧にし、「誰が何をしているのか分からない関係」を生み出しています。“本名を知らないままでも成立する関係性”が、いまの歌舞伎町の一側面を映し出しているのかもしれません。

 

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です

 

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