歌舞伎町・トー横エリアで、ここ最近ある変化が起きています。
4月頃から、トー横キッズの溜まり場として知られていたシネシティ広場に、複数のキッチンカーが並ぶようになりました。昼から夜にかけて営業しており、週末になるとイベント会場のような賑わいを見せています。
かつてのシネシティ広場周辺といえば、地面に座り込む若者や、深夜までたむろするトー横キッズの姿が象徴的でした。しかし現在は、以前とは空気がかなり違います。
特に大きく変わったのが、“コンカフェ呼び込みロード”とも言われていた一帯です。

以前の呼び込みロード(2024年筆者撮影)
以前は、夜になると約30メートル近くにわたり、コンカフェ嬢たちがずらりと並び、通行人に声をかけていました。
「コンカフェどうですか?」
「初回安いです」
「飲んでいきませんか?」
そんな呼び込みの声が飛び交うのが、トー横の日常風景でした。
しかし現在、その光景はほぼ消えています。
現地を歩いてみると、コンカフェ嬢たちは完全にいなくなったわけではありません。ただ、以前のように一列に並ぶスタイルではなく、店の前やホスト街周辺に点々と立っている程度です。
実際にコンカフェ関係者に話を聞くと、「新宿区の取締り強化」が背景にあると話します。
「新宿区がかなり厳しくなって、あの“呼び込みロード”での呼び込みは禁止みたいな流れになったんです」
別のコンカフェ嬢もこう話しました。
「前みたいに並ぶと注意されるので、今は店の前だけですね。お客さん減ると思うので、SNS配信を強化するよう店から言われています」
近年、歌舞伎町では“トー横対策”として警察や行政による動きが強まっています。補導、巡回、客引き対策など、さまざまな施策が進められてきました。
その中で、今回のキッチンカー増加も、「若者の滞留を減らすためではないか」という声も現地では出ています。実際、以前のように地面に座り込む若者は減り、シネシティ広場の雰囲気はかなり変わりました。
ただ、その一方で、「表面上見えなくなっただけでは」と話す関係者もいます。
コンカフェ嬢たちは場所を変え、営業方法を変え、SNSへ流れていく。トー横キッズも、完全に消えたわけではありません。
歌舞伎町は今、“排除”ではなく、“見え方”だけが変わり始めているのかもしれません。

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です
