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【海外で稼げる仕事がある】不気味な勧誘体験

「ニュースを見て、あの時のことを思い出しました」

そう話すのは、数年前まで歌舞伎町のトー横周辺に出入りしていた20代女性です。

先日、トー横周辺にいた女性を海外へ送ろうとしたとして、暴力団関係者の男が逮捕されたという報道がありました。そのニュースを見た瞬間、女性の脳裏にはある男性の顔が浮かんだといいます。

女性がその男性と知り合ったのは、トー横で知り合った友人の紹介でした。

「その人と直接知り合ったわけじゃなくて、『一回話だけ聞いてみたら?』みたいな感じで紹介されたんです」

当時の女性は10代後半。学校や家庭の問題を抱え、トー横周辺に足を運ぶことも少なくありませんでした。待ち合わせ場所に現れた男性は、少し強面な印象だったといいます。

「正直、最初は怖かったです。でも話し方は普通でした。怒鳴ったりもしないし、むしろ落ち着いていて優しい感じでしたね」

だからこそ警戒心は薄れました。最初は雑談ばかりだったそうです。
どこに住んでいるのか。最近何をしているのか。トー横にはよく来るのか。
ごく普通の会話でした。

ところが、話しているうちに男性はホストクラブの話をするようになったといいます。

「ホスト行ったことある?」
「どれくらいお金使った?」
「売掛とか残ってない?」

そんな質問を何度もされたそうです。当時は特に気にしていませんでしたが、今振り返ると不思議な質問だったといいます。

「なんでそんなこと聞くんだろうとは思いました。でもトー横だとホスト行ってる子も多いので、その時は深く考えませんでした」

しかし今になって考えると、自分がお金に困っているのか、借金を抱えているのかを探っていたようにも思えるそうです。
何度か会った後、男性は仕事の話を持ちかけてきました。

「海外でいい仕事があるよ」
「短期間で結構稼げる」
「日本にいるより楽だと思う」

そんな内容でした。
ただ、仕事内容については曖昧だったといいます。

「何の仕事ですかって聞いても、ちゃんと説明してくれないんです」

どこの国なのか。何をするのか。どれくらい働くのか。
聞いても答えはぼんやりしたままでした。

「今思うと、それが一番おかしかったですね。本当にまともな仕事なら説明できるはずじゃないですか」

男性は終始穏やかだったそうです。
無理やり勧誘されたこともありません。それでも女性は徐々に違和感を覚えるようになりました。
海外勤務。高収入。でも仕事内容は不明。
知り合って間もない相手から勧められる仕事としては不自然でした。

最終的に女性は、その男性との連絡を絶ったといいます。

「理由を説明できるわけじゃないんですけど、怖くなったんです。このまま関わったらダメな気がしました」

その後、男性とは一切連絡を取っていません。
そして数年後、今回の報道を目にしました。

「もちろん、私が会った人と今回の事件が関係あるかなんて分かりません。でもニュースを見た瞬間に思い出しました」

もしかすると私も違う選択をしていた可能性もあったかもしれないと女性は振り返りました。

 

 

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です

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