
かつて夜の街では、「酒が飲めること」が一種の才能とされていました。
特にホストやキャバクラでは、“どれだけ飲めるか”が売上や人気にも直結すると言われ、テキーラやシャンパンを大量に飲み干す姿が“プロ意識”のように語られる時代もありました。
しかし現在、歌舞伎町などの夜の街では、その空気が少しずつ変わり始めています。
実際、現役ホストの男性は「今は飲めない子も普通に採用される」と話します。
「昔は“酒飲めないならホスト無理”みたいな空気がありました。でも今は全然違いますね。実際、売れてるホストでもそんなに飲まない人はいます」
背景にあるのが、“ノンアル営業”の浸透です。
シャンパンが入っても実際にはほとんど飲まなかったり、乾杯だけしてソフトドリンクを飲んでいたりするケースも珍しくないといいます。
「昔みたいな“根性で飲め”文化はかなり減りました。潰れたら営業できないし、次の日にも響くので」
また、このホストは「ローランドさんの影響はかなり大きい」とも話しました。
“酒を飲まないホスト”として知られる ROLAND の存在によって、「飲まなくても売れる」という価値観が業界内に広がったというのです。
「ローランドさん以降、“飲めなくてもトップになれる”っていうイメージができたと思います。昔より会話とか接客のほうが重視されるようになりました」
同じような変化は、キャバクラでも起きているようです。
都内で働くキャバクラ嬢の女性は、「実は店でほとんど飲んでいない女の子は結構多い」と明かします。
「お酒弱い子、本当に増えました。無理して飲んで体壊すより、“酔ってる雰囲気”を作るほうが大事って感じです」
店によっては、ノンアルコールのシャンパンや、見た目だけ酒に見えるドリンクを使うケースもあるといいます。
「お客さんも、昔みたいに“一緒に潰れるまで飲みたい”って感じじゃない人が増えましたね」
かつて夜の街では、“酒豪”であることが一種のステータスでした。
しかし現在は、“どれだけ飲めるか”より、“どれだけ長く安定して接客できるか”が重視され始めています。
ネオン街では今、“飲まない夜職”が当たり前になりつつありました。

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です
