「長年この仕事をしていますが、一瞬、足が止まった現場がありました」

そう語るのは、孤独死や事件現場などの清掃を専門に行う特殊清掃員の男性です。
特殊清掃とは、一般的なハウスクリーニングとは違い、亡くなった方の部屋の原状回復を行う仕事です。体液の処理、消臭、害虫駆除、残された家財の整理など、精神的にも肉体的にも負担の大きい仕事。
男性が忘れられないという現場は、夏場に発見された一人暮らしの高齢男性の部屋でした。
「発見までに時間が経っていたため、部屋の状態はかなり厳しいものでした。玄関を開けた瞬間、いつもの現場とは違うと感じました」
経験を積んだ作業員でも、最初の数分は状況を整理する時間が必要だったといいます。
「正直、入りたくないと思いました。でも、誰かがやらなければならない仕事です」
特殊清掃の現場で最も苦しいのは、汚れや臭いだけではありません。
「そこに住んでいた人の生活が、そのまま残っていることです」
部屋には衣類、写真、趣味の道具、食器など、亡くなる直前まで使われていたものが残されています。
「ただ汚れた部屋を掃除しているわけではありません。その人が生きていた証を整理している感覚になります」
男性によると、孤独死の現場では、亡くなった本人よりも残された家族の苦しみを感じることが多いそうです。
「『もっと早く気づいていれば』と後悔されるご家族は多いです。でも、誰も責められることではありません」
特殊清掃という仕事は、決して人に知られたい仕事ではないかもしれません。しかし、誰かが亡くなった後、その場所を再び生活できる空間に戻す人がいます。
「怖い仕事だと言われることもあります。でも、本当は亡くなった方やご家族のための仕事なんです」
入室をためらうほど厳しい現場でも、作業員は向き合います。
そこに残されているのは、ただの汚れではなく、誰かが生きていた時間だからです。
韓国にも同じような職業があります。NETFLIXを見られる方はぜひ。
ムーブトゥヘブン

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です
