和合秀典 「電話もらいましたか？」
おばあちゃん「は？」
和合 「電話もらいましたか？」
おばあちゃん「それでね、家にね、返して頂きたいの。おじいちゃんがいま具合悪くて
入院してるんですよ。それでね。息子に帰ってほしいです。」
和合 「それは自分たちでやってくださいよ。 私の範疇ではないよ。」
おばあちゃん「え？」
和合 「自分たちで連れて帰ってくださいよ。」
和合 「あーたあ～あなたが！」
おばあちゃん「私が連れに行くんですか？」
和合 「あたりまえじゃないですか。そんなこと！」
おばあちゃん「あたりまえっていうけど・・」
和合 「そりゃそうだよ。全然あたりまえだよ！」
おばあちゃん「いまそこにいるんですか？」
和合 「ここにいませんよ。」
おばあちゃん「どこにいるんですか？」
和合 「いつものとこにいますよ。前の。」
おばあちゃん「前の緑区ですか？」
和合 「そうですよ。」
おばあちゃん「あ、あ、そうですか。」
和合 「そうですよ。勝手にそうやってつれてけばいいですよ。」
おばあちゃん「勝手に連れてけばいいですか？」
おばあちゃん「一応ね、和合さんにお世話になってねいたから・・」
和合 「お世話になってって言うんなら、○○さんね、返してくれっていい方はないんじゃないか！」
おばあちゃん「返してくださいって言い方はないっていうけど・・」
和合 「そしたら俺が拉致したみたいじゃないか！返してくださいって言い方はないだろ！」
おばあちゃん「いや、なんていえばいいんですか？」
和合 「しらないなあ～おれは」
和合 「あんたも９０なんての年になったんだから常識でわきまえて常識の言葉をつかわなきゃだめだよ！」
おばあちゃん「じゃあなんていってらいいんだろ・・・」
和合 「（電話を一方的に切る）」
おばあちゃん「きっちゃったよ。」
９０歳の母、９１歳の父。息子には障がいがある。
「彼は仕事がんばってる」と和合がいうだけで息子の声も聞けない。
電話でも話せない。いまどこにいるかも分からない。電話も通じない。
毎月１１万円。和合に言われるがままに、二人はお金を払い続けた。
会話は先週。和合が息子を施設にかくまって１年８ヶ月目の会話。
なぜ１年半もの間、息子を返してくれないか。家には資産がある。
「和合はうちの不動産を狙ってるんです」
特捜班