重要な証拠。S.Sさん。70歳。
男性の手元には1冊のノート。
これは生活保護費全額を居住者が強欲男の会社に強制的に渡している証拠である。
これが入出金を示すノート。
彼は生活保護の収支の、貰った金額、出た金額をノートにずっと全部書いていた。
この施設帳には桜区役所福祉課から「受給した」生活保護費の入金額が左欄、
強欲男のユニティー社に「支払った」生活保護費の金額が右欄に記載されている。
平成18年5月以降、入金と支払は同額
つまり平成18年5月以降、受給した生活保護費はすべて強欲男の会社に役所内で手渡している。
受給者は福祉課でお金を受け取った後、封筒に書かれた総額を小さな紙切れにメモし続けていた。
彼は、生活保護費を強欲男の会社に「自分の意志」で渡していない。
「僕の生活保護は10万8千円。僕が毎月貰ってるお金は6000円と一日500円。残りの8万円は全部、会社がもってっちゃう。死ぬのを待ってるようなもんだよ。」
さらに、ユニティーの施設はなんと桜区役所から紹介されている。ユニティー施設は社会福祉各法に法的位置づけのない施設。その無許可施設をなぜか容認し役所が紹介している。
「(役所から)紹介された番号に電話して行くと、ユニティーの社員がワゴンで迎えに来た。」
役所との癒着。疑われても無理はない。
この男性も昨年12月まで、寮の四畳半で銅線の皮むきの仕事をさせられていた。勿論無給。
強欲男の手下が車に積んで各寮のみんなに配る。一日多い時で朝9時から夜10時まで働いた。
入寮したのは5年前。「書類はすべて会社が預かるから」と書類は会社が持って行った。
会社側が納骨のお金も払ってやるからといい、亡母の納骨書類も渡したが全く支払われなかった。
隠ぺいするために無残に人を裏切る。
ひとりひとりは、一生懸命生きている。
特捜班