読者の中には「まだ整地終わらんのかい?」と思っている人も多いだろう。普通の家で50坪。その22倍の広さで、しかも木が120本以上、土地の高低差が5メートルもあり、50年分の廃材山積みとくればそう簡単に終わるかっ!
もう20日以上、ずっとノコギリを挽き続けている。
マイ・ユンボを持っている探偵は全国で俺だけだろう。
今日も女性2人を含めたくさんのボランティアが働き続けてくれた。広すぎて全員写らない。
重機も今日は3台あるが、お互い遠すぎてどこにいるのか分からない。
トラックも2台がフル稼働。どこから見ても大きな工事現場だ。
今日もみんなで木を10本倒した。その後始末のほうが大変なのだ。枝を落とし、本体を裁断し、廃棄場まで運ぶ作業が延々と繰り返される。
あれ?
今日はアンジェラもいる。虫男と一緒に屋根を貼っていた。近いうちに彼女のレポもあがるだろう。
しかし、日常業務と同じで麻生と違って仕事の効率が良いし何でも器用だ。
彼はこのように仕事をしているより呆然と立ち尽くしている時間のほうが長い。
BOSS