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『誰も予想していない「進撃の巨人」後編はこうなる!』岡田斗司夫

映画『進撃の巨人』を見てきた。
いつもとおなじ樋口真嗣作品だった。
つまり「映像はすごいのに、なぜかスッキリしない」だ。
スッキリしない理由は、この映画を見ながらわいてきた妄想だ。

これはあくまでも妄想なので、みなさんの心の中にとどめておいてほしい。

『進撃の巨人』の原作マンガは、ドイツっぽい場所を舞台にしている。
主人公の名前もエレン・イェーガーとドイツ語っぽい。
でも、今回の映画版では、「お前の名前は?」と聞かれて、「エレン、エレンです」としか答えない。名字のイエーガーを名乗るのを故意に避けている。
「あれ?」と思った。

……もしかして、、舞台を近未来の日本にしちゃったのでは?

原作ではすごく人気があったリヴァイ兵長がいなくなって、かわりにシキシマという日本っぽい名前になっている。
エレンとかアルミン、ジャン、サシャは、確かに日本語っぽい名前ではないんだけど、実はあれ、みんなキラキラ・ネームじゃないのかな?
苗字は、普通の日本人だったりするんじゃないかな。

佐久間 穢蓮(えれん)
大橋 亜瑠眠(あるみん)
岡村 醤(じゃん)
山口 沙紗(さしゃ)

舞台は百年後の日本だ。そこで、キラキラ・ネームの子孫たちががんばってる話なのだ。
3重に壁を作ったとかいうのも、あれ全体が関東平野だとちょうどいいカンジに思える。
劇場版に出てくる地名も、オモテマチとか日本語っぽい。
というか、あれ、大手町ではないのかな。
関東平野が閉じ込められて、その中がスラム化して「外の世界」がわからなくなってる。つまり、実は『進撃の巨人』と見せかけて、永井豪のバイオレンス巨編『バイオレンスジャック』を作っちゃったんじゃないだろうか?

もしそうなら、後編では、スカイツリーを巨人が登ったりしちゃうんだろうな。
壁の外には巨人たちがいるんだけど、それは、原発が爆発したとか、チャイナ(中国)から核攻撃を受けたとか。その結果、突然変異が生まれただけであって、海の向こうではロシアやアメリカが日本を監視しているのではないかな。

映画が前後編になっている場合、だいたい脚本家は後編への伏線とかトリックを考えているものだ。
「前編に文句を言ってるヤツら、6週間後を見とれ!
おまえら、びっくりするからな!」
そう考えて、現在のネット不評にも臥薪嘗胆の心構えで耐えているのでは?

6週間後の後編では、エレンだけじゃなくシキシマもミカサも次々と巨人に変身し、キリスト教国のロボット巨人と大決戦!
ビジュアルと衝撃優先の樋口監督なら、そこまでやってくれるに違いない。
「違いない」と、僕の中のゴーストがささやくのだ。

 

岡田斗司夫

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