連鎖するいじめ問題に教育庁は

現在、いじめによる自殺や、自殺予告など、いじめが全国的に社会問題と化している。

全国的に深刻な問題となっているいじめ問題。
東京都では、なんと石原都知事の発言がきっかけとなった自殺予告の葉書まで届いてしまったという。

止まらないいじめの連鎖に歯止めを掛けることは出来ないのだろうか…。
東京都教育庁に、『現在のいじめ問題』について、話を伺った。

何故こんなにもいじめによる自殺や、自殺予告が続いてしまうのでしょうか？
いいかげんな事は言えないので正直に言いますと、よくわかりません。
わかっていれば、対策も練りやすいんですが・・・。

現在教育庁ではどのような対策をしていますか？
記者会見を開いたり、教育委員会を通して、学校や校長、生徒にアピールしています。
それ以外ですと、緊急の対策として、8日～12日の早朝まで、24時間体制で『いじめ問題』に関する相談用の電話を設けました。
こちらには、600件を超える相談や意見の電話がありました。

石原都知事の発言がきっかけに自殺予告が届いたそうですが、予告の内容を教えてください。
『いじめ自殺に関する石原都知事の発言が、さらに自分を追いつめることになりました。一生どこへ行ってもいじめられるのはつらいので死にます』といった内容の葉書が、知事宛に届きました。
12日付の新宿郵便局の消印で、葉書は98年の年賀葉書を使用。
差出人は「都立高校2年」と書いてあり、名前や学校名はわかりません。

差出人の高校2年生は見つかりましたか？
各都立学校長に、『該当するケースがあれば連絡するように』と呼びかけてはいますが、今のところ該当する個人は特定されていません。

このところずっといじめの問題が、続いておりますが、今後さらにいじめ問題が起きた場合、どういう対策をとっていきますか？
（いじめによる自殺等が）ないことを祈っています。
具体的にどういう対策をとるのかは、今すぐには申し上げられませんが、現在でも教育相談センターで9：00～21：00までの間は電話相談が出来るようになっています。
1人で悩まずに、親や友達、それが出来ない時は、相談センター（03－3493－8008）で相談してほしいです。