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汚職事件による東京15区の補欠選・注目ポイント!

次期衆院選の前哨戦となる東京15区の補欠選挙は4月28日に投開票です。
1議席を争うこの補欠選には一見わかりづらい構図、つまり小池百合子・自民党・国民民主党の連合軍 VS 野党の構図があります。

東京15区は江東区全域ですから、およそ43万人の有権者がいます。木村弥生前江東区長(無所属)が公職選挙法違反に問われ辞職し、柿沢未途元衆議院議員(自民)が議員辞職したことによって空席が生じましたので、この選挙はいわば「政治汚職」に伴う補欠選挙です。ですから、候補者には、何よりクリーンなイメージが求められる選挙であると言えるでしょう。

クリーンであるかどうかという観点によると、小池氏にしても、彼女が支援している乙武氏にしても、苦戦が予想されます。なぜなら、小池氏は再燃している学歴詐称問題の渦中にありますし、乙武氏は『五体不満足』以後、度重なる不倫報道によって定着してしまった「ふしだら」なイメージを未だに払拭することができていません。したがって、現段階での乙武氏の支持獲得率は7-11ポイントと低調です。

乙武氏当選の鍵となるのは、独自候補を擁立していない各党が乙武氏を水面下で支援するかどうかです。そういう意味では、乙武氏が無所属なのは、都民ファースト特別顧問・小池百合子をはじめ、自民党・公明党、国民民主党が乙武氏を支援できるような余地を残しておくためだと考えられます。自民党からすれば、乙武氏を支援した場合、当選しようが当選しまいが小池氏に恩を着せることができます。岸田内閣(政権与党・自民党)の支持率が過去最低の16.6%であることも踏まえると、小池氏に恩を着せることは、今後の選挙戦において有利に働く可能性も高いのです。

ところで、ここ最近知名度を上げているのが日本保守党の飯山あかりです。作家の百田尚樹氏が率いる日本保守党に所属していますが、もともと彼女はイスラム思想研究者でありアラビア語も堪能です。同じくアラビア語通訳であったと称している小池氏に対してはとりわけ厳しく、小池氏のアラビア語言語運用能力や論理構成力について興味深い指摘をしています。
小池百合子氏のアラビア語力は2歳児レベル

飯山氏が小池氏をめぐる様々な論点を提示することによって、東京15区の補欠戦は、旧来の自民党 VS 野党という構図から、野党の第三勢力 VS 小池百合子という新しい構図へと変わっていくかもしれません。皆さんは、どこの政党を支持しますか?

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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