日テレ系「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画で、ロケの際に道路を無断使用したとして、番組制作会社と同社プロデューサーが書類送検されました。実はこの他にも同番組が抱える「爆弾」はあり、その一つが動物虐待疑惑だと言われています。
事の発端は2006年7月16日に放映された内容。同番組には「DASH村」という企画があり、「村づくり実験企画」として2000年に始まったもので、その企画の一つとしてヤギが村の一部で飼育されています。企画の初期から飼育されていた「八木橋」と名づけられたヤギは高齢になったためか、この春あたりから元気ではなくなっていたようで、その八木橋を元気にさせようというのが、この日の放映内容でした。
DASH村近隣の牧場で八木橋と同年齢のヤギを観察すると、とても元気よく走り回っているといいます。本来は広い草地で暮らす動物なのだから、放牧が元気の秘訣なのではないかという結論になり、そこで、従来はDASH村の果樹園があった場所に放牧地を作ることに。元気の出そうな餌を与えた後に、完成した放牧地に八木橋を放すと、これまでの元気の無さが信じられないかのように勢いよく走り回った・・・というのが放送の内容。
この放映内容の意図は、「八木橋が元気になってよかった」というものでしょう。だけど、別の観点から見るなら、これまでの飼育環境が劣悪だったたのでは？？ 最初に八木橋が飼育されていた環境は特に狭く、その後に家族が増えるにつれて広くなったとはいえ、普段はロープに繋がれたままになっていて、自由な移動さえ禁じられていました。
この件については、都内のある大学の教授(生物学)も動物虐待の可能性があるとして注目していたようです。教授は日頃この番組を見ているわけではないですが、DASH村の企画については以前から知っていました。村で飼育されているヤギなどは、番組放映以外の時間帯に放牧しているのだろうと勝手に思い込んでいたと言います。ところが、この日の放映を偶然見て、そうではないことを知って問題視したとのこと。
今のところ、動物愛護団体などがこの件について大きく扱っているという話は聞いていません。だけど、専門家も交えて動物虐待が指摘されるような状況になれば、日テレも何らかの対応をしなければならなくなるでしょう。
「現在では八木橋も元気になりました」では説明になっていません。これまでの経緯は？？
以前DASH村は火事で炎上しましたが、道路無断使用に続いて色々と問題ばかりのようで・・・
山木