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死の宣告

空気感染はしない。触れても問題ないと解っているのに握手すらできない。
「この世に生きていた証を記録して欲しい。」彼らの多くは撮影を受け入れた。

27歳の売春婦。客にわざとコンドームを外されて感染。初期の症状は喉の痛み。過去に一度この施設に収容されたが再びソープに復帰した過去を持つ。

38歳の主婦。遊び人の旦那から感染。旦那と娘はすでに同じ病気で他界。一度は状態がよくなって自宅に戻ったが、近所からひどい差別を受けて施設に戻る。

同性愛の夫婦。本人はオランダに出稼ぎに行った際に感染したと言い張るが、医師によればパタヤ(タイ)で感染したとの事。

末期患者病棟のすぐ隣にある火葬場。その数、5ライン。

性同一性障害者のミイラ。

享年・感染ルート・生前の様子が書かれている。クリックして拡大

よく笑う医師。

 

小学校にあがる前、医師から「死の宣告」を受けて死んだ子供。

人間の生なんてほんの一瞬。
それが十数年であっても、百年であっても大差がない。
自分の命を絶つ人たちへ。
死をもってどんなに訴えかけようが、いつか忘れ去られる。
他人の死は所詮、他人事なのだ。
自分で自分に死の宣告を出して、無になることから始めよう。
早死だろうが無駄に長い人生だろうが、どうせ他人事だから。

 

渡邉文男   写真・井上ありき

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