BOZZです。１が大好評だったのですが続編のアップが遅れていました。
続きをどうぞ。
１ 17年に渡る不倫で子どもを儲け、離婚届を偽造
妻と婚姻関係にあり、2人の子どもに恵まれながらも、17年間に渡って不倫関係を継続した。「コンピュータセンターに寝泊まりする」などと言って家を長期間空けて家族を遺棄し、生活費も充分に渡さなかった。不倫相手の女との間に子どもも儲け、離婚届を偽造して、不倫相手の女と入籍した。
・原告：妻
・被告：夫・夫の不倫相手の女（連帯）
・不倫慰謝料請求額：2,000万円
・夫婦関係：偽造離婚届による無効な離婚
・子ども：2人（長男、次男）
裁判の主旨：17年にわたる不倫行為をきっかけにして婚姻費用が支払われなくなり、妻が困窮した。離婚届を偽造された。次男がパスポート申請のために取り寄せた戸籍謄本を見て、妻は自分の名前ではなく夫の不倫相手の女の名前が記載されていることを知り驚愕した。この件を連絡してもなお、不倫関係を隠蔽しようとしたことなど、相当に悪質である。
・裁判で認められた金額：800万円
（平成21年4月8日、東京地方裁判所）
２ 夫が不倫相手を自宅に連れ込み、妻に包丁を投げる
夫は結婚後も不倫が絶えず、自宅に女性を連れ込むことすら行った。妻に対しては、些細なことでも暴力をふるっていた。金づちや鉄棒で殴打し、足蹴にしてきた。妻は、肋骨にヒビが入ったり、指を骨折したこともあった。それでも、離婚が娘の縁談に差し障ると思い我慢してきた。しかし、限界に達した。
・原告：妻
・被告：夫
・不倫慰謝料請求額：3,000万円
・夫婦関係：離婚
裁判の主旨：妻は、夫にダンスパーティに誘われたがこれを拒否した。すると、包丁を投げつけられて、身の危険を感じて家を出た。そして、離婚を決意した。結婚期間も長期にわたっており、妻が受けた精神的苦痛が大きいと判断した。
・裁判で認められた金額：1,000万円
（平成15年2月18日、岡山地方裁判所）
３ 夫が妻の同僚、友人、親戚など4〜5人と不倫
妻は、夫が経営する会社で服飾デザイナーをしていた。結婚の2年後から、夫が女性従業員と性的関係を持ち、その他にも4～5人の女性と不倫を繰り返した。不倫相手のうち1人は、妻の友人で、家にも遊びに来たことがあった。1人は妻の親戚で、妻の紹介で夫の会社に入社していた。夫は不倫のために、妻を退社させた。家を出て別居し、生活費も渡さなくなった。たまに帰ってきては妻に殴る、蹴る、髪を掴んで引きずり倒すなどの暴力をふるい、全治2週間の傷害を負わせるまでに至った。
・原告：妻
・被告：夫
・不倫慰謝料請求額：1,000万円
・夫婦関係：離婚認容の仮処分
裁判の主旨：不倫相手が複数いたこと、不倫が長期にわたって行われていたこと、妻に対して暴力をふるっていたこと、生活費を長期にわたって支払っていなかったことが影響した。夫側に婚姻関係の破綻原因があり財産が多かったため、慰謝料のほか財産分与が認められた。
・裁判で認められた金額：慰謝料1,000万円、財産分与金1億円と時価約5,000万円相当の不動産
（昭和55年8月1日、横浜地方裁判所）
４ 別居期間36年の有責配偶者（不倫をした側）からの離婚請求が慰謝料と引き換えに認められる
原告と被告は結婚後、実子が生まれなかったため、知人女性の子ども2人（長女、次女）と養子縁組をした。夫はその知人女性と性的関係を持った。夫は妻と別居して、不倫相手となったその知人女性と暮らすようになった。知人女性との間に2人の子どもを儲けて、いずれも認知した。
・離婚請求の原告：夫
・離婚請求の被告：妻
・慰謝料請求の反訴の原告：妻
・慰謝料請求の反訴の被告：夫
・不倫慰謝料請求額：慰謝料3,000万円、財産分与4,000万円
・夫婦関係：この判決後の平成3年に離婚が成立
・子ども：原告と被告の間の養子の子2人、夫と不倫相手の女の間に2人
・裁判の主旨：基本的には、不倫をした夫（有責配偶者）からの離婚請求が許されないことになっている。しかし、それを覆した判例である。
夫は妻と離婚したいと調停を申し立てたが、不成立に終わり、訴訟を提起した。一審・控訴審共に棄却。差し戻し審において、夫婦は長年別居状態で夫婦の間に未成年の子どもがいないことから、有責配偶者からの離婚請求を認めた形となった。どうしても離婚したい夫側が高額な慰謝料や財産分与を認めたため、このような結果になった。
・裁判で認められた金額：慰謝料1,500万円、財産分与1,000万円
（平成元年11月22日、東京高等裁判所）
非道の浮気が多いですね。
愛に不審を感じたら…お近くのガルへどうぞ。大阪本部
BOZZ